ミランが「FKの魔術師」を獲得へ! 急転直下の展開に「予想外の移籍」と独紙

2017年06月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

個人合意済みですでにクラブ間交渉に入る。

いまや世界屈指のプレースキッカーとも言われるチャルハノール。ミラン移籍なるか?(C)Getty Images

 ミランはレバークーゼンに所属するトルコ代表MF、ハカン・チャルハノールの獲得に急転直下で迫っているようだ。現地時間6月27日、ドイツやイタリアの複数のメディアが伝えている。
 
 ミランのマルコ・ファッソーネCEOとマッシミリアーノ・ミラベッリSDは本人と接触。『ビルド』紙によるとベクタス・デミルタス代理人は「連絡があったよ。ミランは欧州のトップクラブの一つです。会話の内容については控えたい」とコメントしているが、実際は大筋合意したという。
 
 そこでミランは、チャルハノールと2019年6月まで契約を結ぶレバークーゼンとも交渉を開始。『WAZ』紙などによると、移籍金2000~3000万ユーロ(約24~36億円)で合意する可能性が高いという。
 
 現在23歳のチャルハノールは、距離や位置を問わずゴールマウスを捉える「FKの魔術師」として知られ、スルーパスやミドルを含めた右足のキックが最大の持ち味。今年2月には5年前の移籍トラブル(トラブゾンスポルトと移籍合意も、カールスルーエと契約延長し、翌年にはハンブルクに加入)によって4か月の出場停止処分を受けたが、新シーズンに影響はない。
 
 チャルハノールに関してはアトレティコ・マドリー、チェルシー、アーセナル、ラツィオなどの関心が伝えられてきたが、大外からミランが争奪戦のトップに躍り出た模様。WAZ紙も「壮大かつまったく予想外の転送」と伝えている。
 
 サイドハーフ、ウイング、トップ下、セカンドトップなどで機能するチャルハノールだが、ミランの4-3-3では左ウイングが主戦場か。16-17シーズンにエバートンからレンタルしていたジェラール・デウロフェウの買い取りに動くもバルセロナ復帰が濃厚となり、後釜に狙っていたラツィオのケイタ・バルデ・ディアオとの交渉が停滞していたポジションだ。
 
 今年4月に中国資本となったミランは、今夏すでにDFマテオ・ムサッキオ(ビジャレアルから)、DFリカルド・ロドリゲス(ウォルフスブルクから)、MFフランク・ケシエ(アタランタから)、FWアンドレ・シルバ(ポルトから)を獲得するなど、名門復活に向けて積極的な補強を展開。同じく個人合意済みのMFルーカス・ビグリア(ラツィオ)とDFアンドレア・コンティ(アタランタ)などに先立ち、チャルハノールは5人目の新戦力となるか?
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