プレミア20クラブの「歴代最高の移籍金」を紹介! 今夏はいくつ更新される?

2017年06月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

今夏もすでに4クラブが記録を更新。

プレミアリーグでは、今夏にリバプールにやってきたサラー(左上)をはじめ、ポグバ(右上)、F・トレース(左下)、エジル(右上)など50億円を超える大型補強が繰り返されている。 (C) Getty Images

 昨今の移籍市場において、話題を独占しつつあるプレミアリーグ。今夏も大型移籍をまとめるクラブが現われ、マーケットが閉じる8月31日までビッグディールが繰り返されるだろう。
 
 そんな中で英紙『ミラー』は、6月25日までのプレミアリーグ20クラブの歴代最高の移籍金額を紹介。そのまとめによれば、すでに4クラブが今夏の市場でクラブ史上最高額で交渉を成立させたという。
 
 ローマからモハメド・サラーを奪取したリバプール、サンダーランドからジョーダン・ピックフォードを引き抜いたエバートンのマージサイド勢は、前者が3900万ポンド(約55億円)で、後者は3000万ポンド(約42億円)といずれもクラブレコードを更新した。
 
 さらに今シーズンからプレミアリーグに昇格するブライトンとハッダーズフィールドも、予想される残留争いを見据えて大型補強を展開。ブライトンがオーストラリア代表GKマット・ライアン、ハッダーズフィールドはベルギー代表FWのロラン・ドゥポワトルをクラブ史上最高額で獲得している。
 
 上記の4クラブに加え、昨夏にサッカー界史上最高額となる8900万ポンド(約126億円)でユベントスからポール・ポグバを買い戻したマンチェスター・Uをはじめ、ストーク、ボーンマス、クリスタル・パレス、レスター、サウサンプトン、スウォンジー、トットナム、ワトフォード、WBA、ウェストハム、バーンリーの16クラブが、2016年以降に移籍金記録を更新する選手補強を敢行している。
 
 その理由として挙げられるのが、イギリス・メディア『BTスポーツ』による放映権の獲得である。同メディアが2016年から2019年までの放映権を51億ポンド(約9300億円)で買い取ったことで、昨シーズンは最下位のサンダーランドですら、8871万1714ポンド(約124億1964万円)の分配金を手にしているのだ。
 
 さらに中東の大富豪や企業オーナーによるスポンサー支援を受けるクラブもあれば、スタジアム収益やマーチャンダイジングも今や右肩上がり。そうした背景がビッグクラブのみならず、下位クラブあるいは昇格クラブでも高額移籍を成立させられる要因だろう。
 
 今夏もモナコのキリアン・エムバペ獲得にリバプールやマンチェスター・Uが、1億ポンド(約140億円)を準備していることが報じられ、さらにアーセナルはリヨンのアレクサンドル・ラカゼットにクラブレコードの4400万ポンド(約61億4000万円)を提示したとも伝えられるなど、大型移籍の噂は枚挙にいとまがない。
 
 各クラブの資金力に差異はあるが、今夏の移籍市場でもさらに続くであろうプレミアリーグ勢の大盤振る舞いに注目だ。

次ページ各クラブの『史上最高額』補強リスト。

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