テネリフェ指揮官は怒り心頭で、サポーターは椅子をピッチに投げ込み…

2017年06月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

ヘタフェの振る舞いに対して「恥ずべき行為だ」。

喉から手が出るほど欲しかったアウェーゴールを奪ったテネリフェだったが……。あと1点が遠く、7年ぶりの昇格を逃した。(C)Getty Images

 昇格プレーオフ決勝でヘタフェの後塵を拝し、テネリフェの7年ぶりのプリメーラ昇格は露と消えた。
 
 土曜日にアウェーで行なわれた第2レグは、前半早々に2点を奪われる苦しい展開。その後、柴崎岳のアシストから1点を返して再び優位に立ったものの、守備の混迷は止まらず、3失点目を喫した。後半は柴崎、スソを交代させてダイレクト志向の強いサッカーに切り替え、終盤はチャンスを掴んだがゴールは奪えず。あと一歩のところで、昇格を逃した。
 
 テネリフェのホセ・ルイス・マルティ監督は試合後の記者会見で「敗れたとはいえ素晴らしいチャレンジだった。わたしは選手たちを誇りに思うし、(テネリフェ)島のみなさんの力強いサポートに心から感謝したい」と語った。
 
 だが、対戦相手のヘタフェに対しては手厳しかった。反則すれすれのラフプレーを連発し、終了間際に執拗な時間稼ぎを繰り返したことに対して、「きわめて見苦しい振る舞いが目立った。恥ずべき行為だ」と怒り心頭。主審のお咎めがなかったことにも遺憾の意を示した。とはいえ最後は、「これもまたフットボール。言い訳はしない」と潔かった。
 
 タイムアップの瞬間、喜びのあまりヘタフェ・サポーターがピッチになだれ込んだが、そこでトラブルが発生。テネリフェのサポーター数人が座席を剥がしてピッチに投げ込み、呼応したヘタフェ・サポーターがゴール裏に投げ返す事態に発展したのだ。大事には至らなかったが、下手をすれば大規模な乱闘事件が勃発していたかもしれない。
 
 スペイン中が注目した大一番ながら、なんとも後味の悪い結末となった。
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