柴崎岳のアシストも実らず…テネリフェは大量失点で8シーズンぶりの1部昇格を逃す

2017年06月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

柴崎、アシストも後半開始早々にベンチへ退く。

前半に貴重なアウェーゴールをもたらすアシストを記録した柴崎。 (C) Getty Images

 現地時間6月24日、リーガ・エスパニョーラ2部の昇格プレーオフ決勝第2レグ、ヘタフェ対テネリフェ戦が開催された。
 
 リーガ2部の3~6位の4チームが、トーナメント方式で1部昇格の1枚の切符を争う昇格プレーオフ。21日に行なわれた決勝第1レグで1-0と勝利した4位のテネリフェは、敵地に乗り込んで3位ヘタフェとの最終決戦に臨んだ。
 
 18日に行なわれた準決勝第2レグで値千金のゴールを決め、21日の決勝第1レグではアシストをマークするなど決定的な仕事してきた柴崎岳は、この試合も先発出場。4-2-3-1の2列目左サイドに入った。
 
 試合は1部復帰に向けて勝つしかないヘタフェがホームの声援に後押しされ、序盤から積極果敢に仕掛けて主導権を握る。そして開始早々にネットを揺らす。
 
 9分、右からのCKをゴール前でホルヘ・モリーナが競って、そのルーズボールをアレハンドロ・ファウルリンが左足での豪快なボレーをゴールへと叩き込んだ。
 
 先手を取ったヘタフェの勢いはさらに加速する。12分、右サイドを崩したチューリのクロスボールをダニエル・パチェコが冷静にゴール左下隅に流し込んだのだ。
 
 出鼻を挫かれたテネリフェだが、柴崎を起点に反撃を開始する。
 
 17分、左サイドに開いた柴崎がダイレクトでグラウンダーのクロスボールをボックス内に供給。これにアントニー・ロサーノが飛び込んでネットを揺らした。
 
 日本人MFを起点にテネリフェが貴重なアウェーゴールを奪ってから、試合は落ち着きを見せ始めたが、攻勢を続けて相手を押し込んだホームチームが三度ネットを揺らす。
 
 37分、敵バイタルエリアからフランシスコ・ポルティージョがスルーパスをゴール前に通すと、抜け出したモリーナがシュート。これはテネリフェのGKダニエル・エルナンデスがセーブするも、こぼれ球をパチェコがゴールへ詰めた。
 
 その後も試合を優勢に進めてハーフタイムを迎えたヘタフェは、後半も優位に立つ。
 
 アウェーゴールを奪おうとテネリフェが積極的に前に出るようになったものの、ヘタフェは要所を締めて冷静に対応。攻め手を欠くアウェーチームは、51分に柴崎に代えてアーロン・ニゲスを投入。司令塔を早々に下げる賭けに出たが、この交代策は創造性を欠くことになり、裏目に出てしまう。
 
 75分以降も単調な攻撃が続くアウェーチームに対し、逃げ切りたいホームチームはカウンターから得点を狙うという形で試合を進行。アウェーゴールさえ奪えれば昇格へ一気に光明が差すテネリフェだったが、ヘタフェの牙城を崩すことはできなかった。
 
 淡白な攻撃に終始したテネリフェだったが、85分にアマト、89分にアーロンと立て続けにシュートが放つ。しかし、ヘタフェの懸命な守りの前にいずれも決めきれずに万事休すとなった。
 
 結局、試合は3-1で終了。逃げ切ったヘタフェが降格から1年で1部への最後の切符を獲得。敗れたテネリフェは8シーズンぶりの昇格を逆転で逃すこととなった。

【柴崎岳PHOTO】テネリフェでのプレー&オフショットを厳選!
 
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