本田圭佑が元同僚ムンタリとウガンダで再会!「誘ったら本当に来てくれて」と喜ぶ

2017年06月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

ウガンダを訪問した本田に賛同したムンタリ。

ミランで同僚だった本田とムンタリ。ウガンダで再会した。写真:Alberto LINGRIA

 日本代表MFの本田圭佑は6月13日のイラク戦(ワールドカップ予選)を終えて、そのままシーズンオフに入った。30日でミランとの契約が満了するため新天地探しと同時進行で、様々なイベントに参加する多忙な毎日を送っている。
 
 UAEにはじまり、上海、日本を渡り歩き、20日に離日してUAE経由で23日にはウガンダ入り。公式サイトで公開されているスケジュールによると、実質2日の滞在で大統領夫人や国連財団との面会、孤児院や難民キャンプの訪問、地元小学校でのサッカークリニックなど様々な予定が組まれている。
 
 そんな中、日本時間24日に自身のツイッターを更新。会見時の写真と共に、こう綴った。
 
「人種差別と戦い続けてるムンタリ。ミラン時代から人として尊敬できる人格者。ウガンダの子供達に会いに行こう!って誘ったら本当に来てくれて。ほんま珍しいアフリカ人やな」
 
 そう、本田と一緒に会見に参加していたのは、元ガーナ代表MFのサリー・ムンタリだった。2011年夏にミランに移籍し、14年1月に加入した本田とは、15年夏まで1年半ともに戦った。英語圏のガーナ出身のため、同じく英語を操る日本人MFとも親交があったようだ。
 
 ムンタリはサウジアラビアのアル・イテハドを経て17年1月にペスカーラへ移籍。4月30日のカリアリ戦では試合手中に敵サポーターから人種差別チャントを受けて、審判に試合中止を訴え出るも拒否されたため無許可でピッチを去って、大きな話題となった。
 
 それ以前にも人種差別行為に苦しんできたムンタリはその後、「人種差別を受けながらそこにいることが、自分にとって間違いだと感じた」、「FIFAとUEFAは人種差別に対して真剣に向き合おうとはしていない。これは一大事だよ」、「人種差別はどこにでも存在し、それは良くない形で広まっている」と改善を訴え続けた。
 
 本田は国連財団の「グローバル・アドボケート・フォー・ユース(青少年の国際支援者)」に任命され、今回のウガンダ訪問が実現。その活動に賛同したムンタリが現地まで駆け付け、再会が実現したようだ。
 
 南アフリカの『カウォウォ・スポーツ』によると、本田が「世界中のすべての子どもたちに夢を持つ機会があるべき。ウガンダにサッカースクールを開設し、将来的にウガンダがワールドカップに出ることを見たい」と語れば、ムンタリも「人種差別をなくすためには正しい教育を受けることが大切。人種差別がいかに危険なものであるかを伝えていく必要がある」とコメントしたという。
 
 ミランで友情を育んだ本田とムンタリは再び手を組んで、恵まれない子供の支援、そして人種差別と真摯に向き合っている。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事