「エムバペ争奪戦」撤退のアーセナル、ラカゼットに急接近! クラブレコードで獲得か?

2017年06月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

昨夏は失敗したが今夏はクラブレコードで引き抜きへ。

いまやリーグ・アン屈指の点取り屋となったラカゼット。ついにプレミアリーグ移籍か。(C)Getty Images

 モナコのFWキリアン・エムバペの去就をめぐる報道は後を絶たない。レアル・マドリーやマンチェスター・U、パリSGなどによる争奪戦はヒートアップの一途をたどり、18歳の新星の移籍金は昨夏にポール・ポグバ(ユベントス→マンチェスター・U)が記録した1億500万ユーロ(約126億円)を超えるのではとも言われている。
 
 同じくエムバペを狙っていたアーセナルはこの状況を受けて、リヨンの26歳、アレクサンドル・ラカゼットにメインターゲットを変更したかもしれない。英メディアは現地時間6月23日、アーセナルがラカゼット獲得に向け、リヨンと詰めの交渉に入ると報じた。
 
 2016-17シーズンは公式戦45試合で37ゴールと大活躍したラカゼットは、すでに今夏移籍の意思を明かしている。5月にはリヨンのジャン=ミシェル・オラス会長が、選手とアトレティコ・マドリーが口頭合意したとコメントしていた。
 
 しかし、アトレティコはスポーツ仲裁裁判所に訴えを退けられたことで、FIFAから科された補強禁止処分により、2018年1月まで新選手を登録できない。これで今夏のラカゼット獲得は難しくなった。
 
 そこで注目されるのが、同胞のアーセン・ヴェンゲル監督が率いるアーセナルへの移籍だ。昨夏もリヨンに獲得オファーを断られたアーセナルだが、『ガーディアン』紙によれば、今回はクラブレコードとなる4400万ポンド(約61億4000万円)を提示したという。
 
  同紙はリヨンがこれを受け入れる可能性のあるオファーと報道。『スカイ・スポーツ』も、同額でオラス会長が放出可能としていると伝えた。一方、『テレグラフ』紙は、移籍金がボーナス別で4900万ポンド(約68億6000万円)になる可能性を指摘している。
 
 以前、チャンピオンズ・リーグ(CL)出場希望を口にしていたラカゼットだが、新シーズンのアーセナルはヴェンゲル監督の就任以降初めて同大会に出場できない。同じく獲得を狙うマンチェスター・UとリバプールはCL出場権を持っている。それでも、英メディアは、アーセナルが説得可能と見ているようだ。『デイリー・メール』紙はラカゼットに「最も近づいている」と報じた。
 
 現行契約が2018年6月で切れるアレクシス・サンチェスとの契約延長を目指す一方で、オリビエ・ジルーらの退団も囁かれているアーセナル。悲願のリーグタイトル奪還と欧州最高峰への切符を目指す来シーズン、ガナーズの攻撃陣はどのような顔ぶれとなっているだろうか。
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