ディ・マリアが「脱税」を認める…あの敏腕代理人の顧客摘発が相次ぐ!

2017年06月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

C・ロナウド、モウリーニョ、ディ・マリアの共通項は?

初犯のため収監される可能性はないというディ・マリア。ここ最近、スペインでは脱税に関する取り締まりが強化されている。 (C) Getty Images

 パリSGに所属するアルゼンチン代表MFのアンヘル・ディ・マリアが、スペイン検察当局から130万ユーロ(約1億6000万円)の脱税の罪で禁錮及び罰金刑を言い渡された。英国『BBC』など各国メディアが報じている。
 
 ディ・マリアは2010年から2014年までレアル・マドリーでプレーした後、2014年の夏にマンチェスター・Uへ加入。2015年の夏からはパリSGに所属している。そんなアルゼンチン代表MFが摘発されたのが、R・マドリー時代に肖像権収入で計130万ユーロ(約1億6000万円)を脱税した行為だ。
 
 英紙『テレグラフ』は、検察側は8か月の禁固と80万ユーロ(約1億円)の罰金を求刑し、本人も罪を認めて受刑することで合意したと報道。しかし、非暴力による犯罪の初犯で2年未満の禁錮刑の場合、執行猶予を与えられるのがスペインでは慣例となっているため、ディ・マリアは収監を免れる見込みとなっていることも伝えた。
 
 ここ最近では、ディ・マリアと同時期にR・マドリーに属していたクリスチアーノ・ロナウドやジョゼ・モウリーニョもスペイン検察局から脱税の罪に問われている。この2人はいずれも「隠すものは何もない」と身の潔白を主張しているが、ディ・マリアを含めた3人の代理人は、いずれも業界屈指の大物ジョルジュ・メンデスだ。
 
 スペイン紙『エル・コンフィデンシャル』は、メンデス代理人が英国領ヴァージン諸島をはじめ、アイルランド、スイス、パナマなどに活動実態のないいわゆる「ペーパーカンパニー」を設立し、顧客たちがそこに稼ぎを入れる「所得隠し」のシステムを構築していた可能性があることを指摘している。
 
 しかし、メンデス代理人側も反論を展開。同代理人の事務所である『ジャスティフト』は、次のような公式声明を出している。
 
「クリスチアーノ・ロナウドとジョゼ・モウリーニョの両名は、スペインとイギリスの税務当局における納税義務に完全なる準拠をしている」
 
「クリスチアーノ・ロナウドとジョゼ・モウリーニョは、いずれもこれまで税務犯罪に関する法的手続きに関与したことはない」
 
 この前出の3者以外にも、ラダメル・ファルカオ、リカルド・カルバリョらメンデス代理人の顧客が脱税容疑で調査されている。しかし、ジャスティフトは「可能ならば法的措置に出る」と徹底抗戦の構えを見せている。
 
 今回、罪を認めたディ・マリアは罰金で事なきを得た感もあるが、C・ロナウドなど一連の脱税容疑に関しては、今後もスペイン検察による取り調べが続くはずだ。仮に一大スターたちをクライアントに持つメンデス代理人の罪が明るみになれば、サッカー界が大きく揺らぐことになる。動向を注視したい。

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