「俺はスアレスやカントナを超えた」「みんな賭けている」長期謹慎中の悪童がぶっちゃける!

2017年06月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「FAはギャンブル問題の撤廃に興味がない」と矛盾点を非難。

数々の愚行によって「悪童」と呼ばれるようになったバートン。今回の処分には納得がいっていないようだが…。 (C) Getty Images

 元イングランド代表MFのジョーイ・バートンは、あのアーセン・ヴェンゲルも「偉大な選手」と称えたほどの優れた才能を有しながらも、これまでに暴行事件など数々の愚行を犯し、サッカー界屈指のお騒がせ男として名を馳せてきた。
 
 そんな悪童は今年4月、2006年3月26日から1260試合もの試合で賭博行為に関与していたことが明るみになり、イングランド・サッカー協会(FA)から18か月の出場停止処分を食らう。これで所属先のバーンリーからも解雇されてしまった。
 
 現在34歳のバートンは、処分が解ける頃には36歳となる。そのため「このままキャリアを終えるのではないか?」という見方もされている。しかし、当人はFAからの処分に憤っているようだ。英紙『サン』が伝えた。
 
 FAに対して控訴も検討しているというバートンは、「オレのような奴は誰もいないだろ?」と、これまでにプレミアリーグで長期出場停止処分を受けた選手と自分を比較した皮肉を展開した。
 
「スアレスはエブラを人種差別用語で侮辱し、他の選手には噛み付いた。テリーもアントン(ファーディナンド)に人種差別をしたな。スアレスには10+8試合だ。テリーは4試合。彼らを合わせても22試合だ。ついでにカントナのカンフーキックも入れよう。奴は9か月だ。にしても48試合だろ? オレは1回でそれら全てを超えた」
 
 また、バートンはFAが「賭けを禁止しながらギャンブル会社とスポンサー契約を結んでいる」と矛盾点を指摘。そのうえで、「FAはギャンブル問題の撤廃に関心なんてありゃしない。清廉な試合が行なわれていると大衆に見せ続けたいだけだ」と自身が見せしめ的に扱われたことを嘆いた。
 
 そしてバートンは自らがギャンブル依存症であったことを認め、その病と闘っていたことを明かし、さらにチームメイトも賭け事に興じていたことをこぼしてもいる。
 
「サッカー選手に共通して言えるのは競争を好むということだ。だから、みんなギャンブルが大好きだ。オレはある一線を越えてしまったが、他にも賭けをしている奴は大勢いる。ドレッシングルームでは、10万ポンド(約1400万円)を賭けている選手もいたよ。たった一回の賭けでね。恐ろしい」
 
「八百長でもなく、周りの選手の多くがやっていたこと、公然と話していたことをやっただけ」と犯した罪に対する自己弁護もしたバートン。こうしたコメントからはサッカー界への未練も感じられる。それだけに謹慎明けもキャリアを続ける可能性は大いにありえるだろう。
 
 はたして、悪童はギャンブル依存症も克服してプレミアリーグの大舞台に返り咲けるだろうか――。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事