「ウルトラC」でドンナルンマとミランが再交渉も!? ライオラも完全否定はせず…

2017年06月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

意見が食い違う両者だが「本人が残留を望む」は共通。

今夏の移籍マーケットを大きく揺るがしているドンナルンマの去就問題。まだまだ先が見えない。写真:Alberto LINGRIA

 ミランとジャンルイジ・ドンナルンマの契約延長交渉決裂は、大きな議論を呼んでいる。そんな中、ミーノ・ライオラ代理人とミランのマルコ・ファッソーネCEOが、現地時間6月19日のイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューで互いの見解を示した。当然、主張は食い違っている。
 
 時間が必要と強調してきたライオラ代理人は、「なぜこれほど急ぎ、多大な重圧をかけた?」とミランを批判した。だが、ファッソーネCEOは4月14日の最初の会談から2か月の時間があったと主張。さらに、「契約満了を迎える選手(現行契約は2018年6月まで)がどうなるか把握できなければ、延長に至らなかった場合に備えておくことができない」と、チーム編成上で早めにはっきりさせるのが当然と訴えた。
 
 ミランの提示は18歳には破格の500万ユーロ(約6億円)という年俸だったが、ライオラ代理人は「金の問題ではない」とコメント。レアル・マドリーとの合意も否定した。しかし、ファッソーネCEOは選手と代理人が将来的な移籍を視野に入れたうえで下した決定と断じている。
 
「ドンナルンマはミランを望んでいたが、最後は代理人の方針が勝った。本人は今でも決定に納得していないと確信している。ライオラが決め、その影響力を使ったんだ。契約解除金を設定しての延長も、良い話し合いができていたんだがね」
 
 ドンナルンマ本人が「当初、ミラン残留を望んでいた」という点では、両者とも共通している。だが、ライオラ代理人はマッシミリアーノ・ミラベッリSDが「サインしないならスタンド観戦」と言ったと主張。さらに、サポーターの抗議バナーを放置するなどクラブのサポートがなかったと指摘し、家族が死の脅迫を受けたことなどもあって、選手はミランを去ることになったと述べた。
 
 これに対し、ファッソーネCEOは「干す」との脅迫はなかったと否定している。モンテカルロでの会談で「トーンがやや荒くなった」とは認めつつ、その会談で「非常に重要なオファーをし、彼らもポジティブな意味で驚いていた」とコメント。だからこそ契約延長を楽観していたと告白した。

次ページライオラ代理人は「ミランと戦争しているわけではない」と…。

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