ミランSD、「マドリーがドンナルンマを欲しがるなら…」とC・ロナウド獲得に興味?

2017年06月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「シンボルを残したかった」と若き守護神との決裂を悔いるも…

ミランとの関係性を断ったドンナルンマ。その要求額は、ミラベッリSDいわく「とんでもない額だった」という。  (C) Getty Images

 ミランは守護神を引き留めるために全力を尽くした――。

 マッシミリアーノ・ミラベッリSDは現地時間6月17日のイタリア紙『コッリエレ・デッロ・スポルト』のインタビューで、イタリア代表GKのジャンルイジ・ドンナルンマとの契約延長交渉が決裂したことに言及している。
 
 クラブの将来を担うと期待されていた18歳の逸材を失うことになったミラン。ミラベッリSDは、「サポーターにクラブのシンボルをプレゼントしたかった。ドンナルンマにはそのシンボルになれるだけのすべてがあったんだ……」と悔しさを覗かせている。
 
「キャプテンマークも手にすることができただろうし、正直なところ、彼の若い年齢とミランの負担を考えればとてつもないオファーだったんだ。5年で2500万ユーロ(約31億円)の手取りということは、クラブの負担は5000万ユーロ(約62億円)になる」
 
 それでも、ミランに対するドンナルンマの回答は「ノー」だった。

 ミラベッリSDは、「失望している。信じてほしいが、交渉はなかったからね。(15日の会談で)我々と(代理人のミーノ・)ライオラの間に緊張があったというのも事実じゃない」と、両者の利害が一致しなかったことを示唆し、次のように続けた。
 
「それぞれが状況を把握し、それぞれの道に進んだんだ。サポーター同様、我々も苦々しく思っている。ただ、ジージョ(ドンナルンマ)とライオラには最大限の敬意を払っているよ。誰にでも自分が信じるようにやる自由がある。我々はミランにふさわしい新しい守護神を探すよ」
 
 さらに、ミラベッリSDは「ひとつはっきりさせておくべきなのは、ミランでプレーする者、ミランに来るのを受け入れる者は、誰であっても、ミランのユニホームの意味を理解し、すべての大会で最大の目標を目指さなければいけない」と、明確なメッセージを送っている。
 
 ミランは2018年6月まで契約を結んでいるドンナルンマの処遇も早急に決めなければならない。この夏の移籍先をめぐる報道はすでに世界を賑わせているが、チームに残したうえで起用しないことを求めるサポーターも多い。
 
 ミラベッリSDも、「オーナーの指示は、オファーを受けるなということだ。我々にとってドンナルンマはプライスレスだしね。売らないよ。今のところはね」と語った。
 
 ただ、同SDがインタビューの最後に残した一言は、今夏中の退団に可能性を残したとも言えるだろう。
 
 インタビューが行なわれたこの日は、ポルトガル代表FWのクリスチアーノ・ロナウドがレアル・マドリーからの移籍を望んでいるとの報道が世界を激震させた。冗談か本気か、ミラベッリSDはこのようにも述べている。
 
「C・ロナウドが退団を望んでいる? R・マドリーがドンナルンマを欲しているなら、我々には(フロレンティーノ・)ペレス会長と話し合う用意がある。もちろん、スペイン・メディアが報じている4億ユーロ(約480億円)からスタートすることはないがね」
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