【日本代表】経験豊富な岡崎慎司が"後半勝負"を提言「イラクは最後に集中が切れて試合を落としている」

2017年06月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「前半は我慢になってもいいから堅い試合をしてもいい」

アジアを知り尽くす岡崎は、後半勝負を提言した。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

 3度のワールドカップ予選を経験し、アジアでの戦い方を知り尽くした岡崎慎司が、目前に迫ったイラク戦での戦い方について言及した。
 
「(日本代表の)今までのパターンを見ても、前半に上手く行くことはなかなかない。それも想定しながらやったほうがいいかなと」
 
 選手の肌感覚では、日本が立ち上がりや前半に優勢に立つことは、あまりないという。確かに、相手の特長を消しにかかるハリルホジッチ監督の戦術では、前半はまず対戦相手の出方をうかがう傾向が強いかもしれない。それを踏まえたうえで、岡崎はこう提言する。
 
「むしろ、後半に勝負をかけたほうがいいかもしれない。イラクは後半に弱いというか、最後に集中が切れて試合を落としていることが多いので」
 
 最終予選での成績を振り返ると、イラクは見事なまでに後半の失点が多い。アウェーのオーストラリア戦では、後半に2点を取られて0-2で敗戦。ホームでのサウジアラビア戦も後半に2失点して逆転負けを喫した。また、0-2で敗れたUAE戦も終了間際に追加点を奪われ、サウジアラビアとのアウェーゲームでも後半に1点を取られて0-1で涙を飲んでいる。
 
 日本も山口の劇的なアディショナルタイム弾によって2-1勝利を収めたのは記憶に新しいところだろう。岡崎が後半勝負と言うのもうなずける。
 
 もちろん、「そういう意味では失点しないということが前提。自分たちが入りを失敗してしまうと難しい試合になってしまう」。中東の酷暑や高地での戦いを考えると、コンディション面では日本に不利だ。なおさら、先制点を与えるのは避けたい。となれば――。
 
「前半は我慢になってもいいから堅い試合をしてもいい」

 岡崎の頭のなかには、すでにゲームプランができている。
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