イブラを見限ったマンU、代役としてモラタと個人合意も、大きな障壁が…

2017年06月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

ミランからも関心を寄せられるも、本人はプレミアリーグを希望

今シーズンはリーガで26試合出場・15得点(先発出場は14試合、フル出場は5試合)。途中交代に不満を露にし、ジダン監督との握手を拒否したこともあった。チームの勝利は大事だが、コンスタントに長くプレーすることが若いモラタには必要なのだ。 (C) Getty Images

 マンチェスター・ユナイテッドがズラタン・イブラヒモビッチの代役として獲得するのは、レアル・マドリーに所属するスペイン代表FWのアルバロ・モラタになるのだろうか。


 右膝靭帯断裂の重傷を負ったイブラヒモビッチとの契約を更新しなかったマンチェスター・Uは、新ストライカーの獲得が確実視されている。
 
 そして、アレクサンドル・ラカゼット(リヨン)、アンドレア・ベロッティ(トリノ)、ロメル・ルカク(エバートン)らとともに、新戦力候補に挙がっているのがモラタだ。
 
 代理人のファンマ・ロペス氏は先日、スペイン『fichajes.com』のインタビューで、「彼はもっとプレーしたいと望んでいる」とコメント。選手が出場機会を求めていることを認め、来シーズンもR・マドリーに残るかは「分からない」と明かした。
 
 スペイン紙『マルカ』によると、ロペス代理人は現地時間6月9日、R・マドリーのゼネラルディレクター、ホセ・アンヘル・サンチェス氏と会談し、モラタの移籍希望をクラブに伝えたと報じている。
 
 ロペス代理人は『fichajes.com』で、ミラン(イタリア)から関心を寄せられていることも明かしたが、以前にモラタが「移籍するならプレミアリーグ」と発言したこともあり、新天地の最有力候補とされるのがマンチェスター・Uだ。
 
 英紙『テレグラフ』は9日、モラタとマンチェスター・Uが条件面で大筋合意に達しており、彼が友人に移籍の展望を打ち明けたと伝えている。
 
 ただ、仮にモラタと合意しているとしても、マンチェスター・UはR・マドリーとの交渉をまとめなければならない。英紙『ガーディアン』は、スペイン代表GKのダビド・デ・ヘアをめぐる両クラブの緊張関係から、交渉は簡単にはいかないだろうとの見解を示している。
 
 マンチェスター・UとR・マドリーは2015年、夏のマーケット最終日にデ・ヘアの移籍で合意したものの、書類手続きが間に合わずに破談。両クラブが互いを非難した。また、今夏もR・マドリーはデ・ヘアに興味を示しており、マンチェスター・Uが不快感を表わしているという。
 
 ガーディアン紙によれば、マンチェスター・Uは今週、モラタ獲得に5200万ポンド(約73億2000万円)をオファーしたものの、R・マドリーから断られたという。同紙やテレグラフ紙は、マンチェスター・Uの希望額が約6000万ポンド(約84億4000万円)と報じた。
 
 モラタはイングランドの地で、ジョゼ・モウリーニョ監督と再会を果たせるのか。「赤い悪魔」と「白い巨人」の今後の交渉が注目される。
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