【大宮】茨田陽生インタビュー|大きなチャレンジの途上。新ポジションで低迷打破へ

2017年06月09日 古田土恵介(サッカーダイジェスト)

「ゴールに向かう姿勢をもっと見せられたら」

伊藤新体制となって、ボランチからインサイドハーフへとポジションを上げた茨田。ゴールに直結するプレーでチームの順位を引き上げたい。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 低迷から抜け出せぬまま、大宮は5月28日に渋谷洋樹監督と黒崎久志ヘッドコーチを解任。それに伴い、昨季からコーチ職に就いていた伊藤彰氏が新指揮官に内部昇格した。
 
 準備期間の少ないなかで5月31日にルヴァンカップ7節・磐田戦(2-1)、6月4日にJ1リーグ14節・鳥栖戦(1-1)を終え、チームはどのような手応えを得たのだろうか。
 
 4-1-4-1へとシステムが変更され、中盤の底から1列前へとポジションを上げた茨田陽生をクラブハウスで突撃取材。挑戦を続けるキーマンのインタビューをお届けする。
 
――◆――◆――
 
――伊藤体制となって2試合を消化しました。
 
 新監督になって、みんながチャンスを掴むために意欲的にトレーニングに取り組んでいます。試合でも「チームのために走る」ことを、ピッチ上で表現できている。チームとしても、自分としても、手応えをかなり掴んでいます。
 
――4-1-4-1へと布陣が変わりました。
 
 代表ウィークで普段より長く準備をできます(※編集部・注/日本代表は6月7日にキリンチャレンジカップ2017でシリアと対戦。6月13日にはロシア・ワールドカップのアジア最終予選でイラクと戦うため、J1リーグは14節と15節の間が2週間ほど空く)。
 
 彰さんのやりたいサッカー、戦術を落とし込む期間になりますが、ここでみんながどれだけ理解を深められるか、ピッチで表現できるかが大切です。プラスに捉えて、新しいサッカーに馴染みたいと思っています。
 
――インサイドハーフへとポジションを1列上げました。
 
 自由が利くというか、よりゴール前に入っていけますし、後ろに下がってゲームをコントロールすることもできるポジションです。感覚的なプレーもより必要になる気がしています。恐れずに自分が主導権を握って戦いたいです。
 
――得点やアシストなどの数字も求められる場所です。
 
 ラストパスの質は今以上に求められるでしょう。アシストだけでなく、得点も奪えなければ相手の脅威にはなりませんから、ゴールに向かう姿勢をもっと見せられたらと思っています。
 
――以前に所属していた柏で経験は?
 
 昨季は4-2-3-1のトップ下や4-3-3のインサイドハーフを任されることもありました。ただ、ひとつ後ろのアンカーでの経験のほうが多いです。最終ラインからボールを受けて前につなぐ、潤滑油的な役割を担っていました。
 
――「新しい挑戦」とも言える?
 
 そうですね。まず大宮に移籍するという決断が自分にとっては大きな挑戦でした。そのなかで、どんなことも自分にとっては新しいチャレンジなんです。
 
 どのポジションでプレーするにしても、どんな役割を与えられるにしても、自分の特長をしっかりと出せればと思っています。
 
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
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