柴崎、テネリフェでの初ゴールが決勝点に! 25歳の誕生日を自ら祝福!!

2017年05月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

先制点にも絡み、トップ下としてパス、シュートで存在感を示す

またひとつステップアップを果たした柴崎。チーム内での影響力は増していく一方である。写真は36節ムルシア戦。  (C) Getty Images

 5月28日、リーガ・エスパニョーラ2部の第40節が行なわれ、テネリフェは3-1でアルコルコンを下した。
 
 試合開始の段階で5位のテネリフェは、直近の2試合を引き分けで終えており、自動昇格圏の2位以内に入ることは厳しくなったものの、昇格プレーオフ圏内を確実にするためにも、敵地とはいえ、降格圏手前のアルコルコン(18位)には絶対に勝っておきたいところだった。
 
 柴崎は36節のムルシア戦以降、5試合連続でスタメンに名を連ね、この試合は2列目の中央、トップ下としてピッチに登場した。
 
 一進一退の攻防で展開されるなか、10分に試合は動く。テネリフェは左サイドで柴崎がボールを拾い、走り込んできたアーロンへパス。アーロンはそのまま縦に抜けてクロスを入れると、逆サイドでロサーノが打点の高いヘッドで合わせ、ダイナミックに先制ゴールを決めた。
 
 柴崎は高い位置で攻撃に絡み、29分にはカウンターでロサーノへスルーパスを通して好機を演出。そしてその1分後、待望の瞬間が訪れた。
 
 ティロネのスルーパスを受け、左に流れながら放った左足のシュートが、GKドミトロビッチの足に当たりながらもゴール左隅に決まったのだ。出場10試合目にしてようやく訪れた、スペインでのファーストゴールの瞬間だった。
 
 守備の堅いアルコルコンに2点差をつけて前半を終えたアウェーチームは、後半開始4分にFKをプラーノに鮮やかに決められて点差を詰められるが、57分、CKから流れたボールを逆サイドで拾ったティロネがゴール右隅にグラウンダーで叩き込んで再びリードを広げた。
 
 柴崎はその後も安定したプレーで良いパスを味方に供給する他、得点の意識も保ち続け、状況に応じてロングシュートも放つ。そして守備でも精力的に動き回り、相手にプレッシャーをかけ続けた。
 
 2部残留が懸かっているアルコルコンも簡単に負けるわけにはいかず、積極に攻めて好機を作るが、ここではテネリフェのGKダニ・エルナンデスが好守を見せ、ゴールを割らせない。
 
 テネリフェは基本的にはパスを細かく繋いで攻撃を組み立てるが、相手がスペースを空けるとアーロンらがドリブルで仕掛けてフィニッシュまで持ち込んだ。
 
 81分、カミーユが2枚目の警告を受けて数的不利を強いられたテネリフェ。守備強化の意味もあり、柴崎に代わってイニャキが投入される。柴崎の連続フル出場は4試合で止まったが、仕事を果たした上での、お役御免の交代だった。
 
 試合は欲しかった勝点3を手にしたテネリフェは4位に浮上。結果的に柴崎の初ゴールは決勝点となり、彼にとっては忘れられない25歳の誕生日となったことだろう。
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