中国の高給と古巣復帰に揺れるルーニー、「家族と決める」と近日中に決断へ

2017年05月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

13年間プレーしたマンUとの関係は終焉へ。

プレミアリーグ最終節では3男のキット君を抱きかかえ、オールド・トラフォードを周遊したルーニー。 (C) Getty Images

 2004年夏に契約を結んでから約13年。ついにマンチェスター・Uとイングランド代表FWのウェイン・ルーニーの関係がいよいよ終焉しそうだ。英紙『デイリー・メール』が本人のコメントを掲載している。
 
 16歳でエバートンでプロデビューしたルーニーは、2004年にマンチェスター・Uに移籍。以降は、時にエースとして、時に司令塔として、チームを牽引してきた。
 
 16-17シーズンはプレミアリーグ22節のストーク戦で、クラブのレジェンドであるボビー・チャールトンが保持していたクラブ最多得点記録(249)を越える253ゴールをマークしている。
 
 しかし、31歳となったルーニーには衰えが散見され、さらに怪我や調整不足などで継続的に活躍ができず。今シーズンはジョゼ・モウリーニョ新監督の下、ベンチやスタンドで試合を眺めることも少なくなく、プレミアリーグでの先発出場はわずか15試合。本人も「今年は頭を下げず拗ねることなく、チームにとって何がベストかと理解していた。監督が自分にプレー機会を与えた時、何とか手助けしようと思っていた」と語っている。
 
 デイリー・メール紙によれば、ルーニーの下には中国とアメリカの複数クラブから週給48万ポンド(約6900万円)を超えるオファーが舞い込んでいるという。
 
 自身の去就に関してルーニーは、同紙の取材に対して「国内外から、たくさんオファーがきている。本当に決めなければならない。家族とともに数週間で決断するつもりだ」と移籍を決定付けるようなコメントを残している。
 
 一方で中国やアメリカのクラブよりも熱心に追っているというのは、ルーニーの古巣クラブであるエバートンだ。
 
 ルーニーにとってエバートンは下部組織時代を過ごし、2002年に16歳でプロキャリアをスタートさせた想いのあるクラブ。デイリー・メール紙も、「エバートン復帰に心が揺れている」と伝えた。
 
 5月24日に行なわれたヨーロッパリーグ決勝後にルーニーは、「僕はマンチェスター・Uとエバートンでプレーしてきた。この先、何が起ころうともイングランドでこの2クラブ以外でプレーするつもりはない」と、去就のヒントとなるようなコメントを残している。
 
 愛する古巣への復帰か、それとも高給を得られる中国やアメリカへの挑戦か――。はたして、ルーニーはいかなる決断を下すのだろうか? その言動に注目したい。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事