【EL】テロの犠牲者のために戦い、優勝を捧げたマンUの戦士たち

2017年05月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「もうこれ以上、テロも犠牲者もいらない」(アンデル)

18分に貴重な先制ゴールを決めたポグバ。今シーズンは、史上最高額の移籍金のプレッシャーに苦しめられ続けたが、大きな仕事を果たした。 (C) Getty Images

 アヤックスを2-0で下してヨーロッパリーグ(EL)を勝ち取ったマンチェスター・ユナイテッド。選手たちはクラブ史上初の同カップの制覇に喜びを爆発させた。

 2日前、マンチェスターのコンサート会場で80名以上の死傷者を出した自爆テロは、彼らにも大きな衝撃と深い悲しみを与えたが、それをバネにして試合では難敵を見事に封じ込め、快勝を飾ってみせた。

 試合後はタイトル獲得の喜びを表わすとともに、どの選手もこの勝利をテロの犠牲者に捧げている。(『BBC』『BT Sport』より)

◇ポール・ポグバ
 やったよ。とても誇らしい気分だ。多くの人々が、マンチェスター・Uは悪いシーズンを送っていると言っていたが、我々は3つのタイトルを獲得したんだ。

 今日はスタートが大事だった。先制ゴールを奪ってからは、試合をコントロールできた。みんなが素晴らしいパフォーマンスを見せていたと思う。

 ロンドン、パリ、そしてマンチェスターと、世界中で恐ろしいことが続いている。我々は今日、マンチェスターと英国のために勝とうと集中して試合に臨んだ。

◇ファン・マヌエル・マタ
 クラブがこれまで獲得したことのないタイトルを手にできて、本当に幸せな気分だ。僕自身、このクラブで初めて欧州タイトルを勝ち取れて、とても嬉しい。

 マンチェスターであんなことがあった後に、トロフィーを持ち帰ることができるのは、とても良いことだ。被害に遭った人々のためにプレーし、勝つことができた。

◇アンデル・エレーラ
 このトロフィーを、マンチェスターでのテロの犠牲者に捧げたい。2日前の出来事は、本当に怖かった。

 世界が平和であり、世界中の人々が互いを尊敬できる正常な世界を望んでいる。世界が連係し、平和のために戦わなければならないと思う。もうこれ以上、テロも犠牲者もいらない。
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