鳴り物入りで加入したものの…19歳のレナト・サンチェス、出番のないバイエルンからマンUへ!?

2017年05月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

移籍金は昨夏にベンフィカへ支払った額と同様の3500万ユーロ

写真はフル出場したダルムシュタット戦。チャンピオンズ・リーグのグループステージ、アトレティコ・マドリー戦でも90分間プレーしたが、いずれも消化試合だった。年齢的に、できるだけ多くプレーできる環境に身を置くべきとの意見もあるが、果たして!? (C) Getty Images

 昨夏、EURO2016で大活躍を見せ、ポルトガルの初欧州制覇に貢献し、多くの期待を集めてベンフィカからバイエルンへ移籍したレナト・サンチェスだが、今シーズンはここまでリーグ戦17試合(公式戦25試合)の出場に止まっている。
 
 開幕から6節までは4試合で先発出場を果たしたが、以降はサブに甘んじ、ピッチに立つのは試合の終盤になってから、いうことが多くなった。32節のダルムシュタット戦でようやくフル出場を果たしたものの、ゴールもアシストも記録できていない。
 
『ビルト』紙に「もっと出番があると思っていた」と語るなど、厳しい現実に直面している19歳の彼には、マルセイユへのレンタル移籍という噂も流れているが、『キッカー』誌はマンチェスター・ユナイテッドへ完全移籍するのではないかと報じた。
 
 2021年までバイエルンと契約を結んでいるサンチェスをマンチェスター・Uが手に入れるために必要な額は、昨夏にバイエルンがベンフィカに支払ったとされる3500万ユーロ。ちなみに多くのクラブによって展開された昨年のサンチェス争奪戦にも、マンチェスター・Uは加わっていた。
 
 モウリーニョ監督は同胞であるサンチェスを高く買っており、以前には「私がマンチェスター・Uの監督に就任する前に、サンチェスのバイエルン行きは決まっていた。もう少し早く就任していれば、彼を獲得するためにもっと戦えたのに……」と悔しがっていたほどである。
 
 一方のサンチェスは、前述のようなネガティブなコメントを残しながらも、バイエルンでの挑戦継続を希望しており、「現状はあまり良くないけど、来シーズンはもっと活躍できるはず」と以前に語っていた。
 
 昨夏には世界で一番価値の高いヤングプレーヤーといわれた万能MFは、この夏、再び移籍市場を賑わせることになるのだろうか。
 
 なお『キッカー』によると、バイエルンはサンチェス売却とともに、シャルケのMFレオン・ゴレツカの獲得も狙っているという。こちらはサンチェスとは違い、主力としてここまで公式戦39試合(リーグ28試合は全て先発)に出場し、8得点5アシストを記録している。
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