レスター、終了間際のオウンゴールでアーセナルに惜敗…。岡崎はゴール前でのラストチャンスを逃す

2017年04月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

レスター、シーズン目標の勝点40積み上げは次節以降に持ち越しに。

途中出場ながら守備で奔走するなどそれなりのパフォーマンスを披露した岡崎。しかし、終了間際のラストチャンスは決めきれず……。 (C) Getty Images

 現地時間4月26日、エミレーツ・スタジアムでプレミアリーグ28節延期分のアーセナル対レスターが開催された。
 
 15位のレスターはハムストリングを痛めた主将のモーガンが欠場。そのためCBはフートとベナルアンがコンビを形成。そして注目の日本代表FWの岡崎はプレミアリーグ2試合連続ベンチスタートとなり、最前線にはウジョアが入り、エースのヴァーディーと2トップを組んだ。
 
 試合はチャンピオンズ・リーグ出場権獲得に向けてこれ以上の敗戦が許されない6位のアーセナルが積極的に仕掛ける。公式戦3試合連続で3バックを採用したホームチームは立ち上がりからレスターを自陣に釘付けにした。
 
 22分にはレスターの逆襲を受けマハレズに惜しいシュートを放たれたアーセナルだったがこのピンチを守護神チェフの好セーブで凌ぐと、その後は攻勢をより一層強めて27分にウォルコット、29分にコシエルニーが立て続けに敵ゴールへと迫った。
 
 45分にA・サンチェスにクロスバーを直撃するシュートを打たれるなど、一方的に攻め込まれたレスターだったが、相手の猛攻に対して全員が自陣に戻る堅固な守備で対応して得点を許さなかった。
 
 スコアレスで折り返しとなった試合は、後半もホームチームが主導権を握り、アウェーチームを攻め立ててワンサイドゲームの展開となる。
 
 前半と同様に守勢に回るレスターを押し込んだアーセナルだったが、ゴール前の局面でパスミスが続き、決定機を創出することができないまま時間が経過していった。
 
 それでもアーセナルは58分にジャカ、64分にコシエルニーが枠を捉えるシュートを見舞う。この決定的なシュートをレスターの守護神シュマイケルの好守に阻まれると、68分にギブスに代えてウェルベックを投入し、同時に布陣を4-3-3に変更した。
 
 相手の動きを見たレスターも交際策を講じる。70分に守備に奔走して疲労の色が濃くなっていたウジョアに代えて岡崎をピッチに送り込んだ。
 
 布陣変更後もゴールを決めることができないアーセナルは、75分にジルー、ラムジーを同時投入。残り15分を切ったところで、交代カードを使い切り指揮官のヴェンゲルは勝負に出たのだ。
 
 そうしたフランス人指揮官の攻撃的な意図が伝わったのか、アーセナルは80分を過ぎてからCBコンビもハーフウェーライン付近に位置取り、半ば4トップ気味の布陣で猛攻を仕掛ける。すると攻撃が終了間際に結実する。
 
 86分、左サイドに張ったA・サンチェスのクロスボールのこぼれ球を拾ったモンレアルがバイタルエリアからシュートを放つと、これが相手CBフートの胸に当たってゴールネットへと吸い込まれたのだ。
 
 不運にもオウンゴールで先手を取られたレスターは、93分にFKの流れからペナルティーエリア内で岡崎が決定機を得るも、相手DFのブロックに阻まれ決めきれず……。結局、試合は1-0でアーセナルが勝利を飾った。
 
 勝点1でも持ち帰ろうと、この日は我慢強く守備的な戦いに終始したレスターとしては手痛い敗戦となったことは言うまでもなく、勝点40の積み上げというシーズン目標は3日後のWBA戦(プレミアリーグ35節)以降に持ち越しとなった。
 
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