アメリカで手術予定のイブラヒモビッチ、復帰はMLS? マンUはこのまま退団か

2017年04月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

本人は「いつやめるかを決めるのは自分」と引退を否定。

靭帯を損傷する重要を負いながらも己の足でピッチを去ったイブラヒモビッチ。本格復帰を果たす場所はどこになるのか? (C) Getty Images

 苦痛に顔をゆがめながらも、自らの足でピッチを後にしたあの光景が、マンチェスター・ユナイテッドにおけるズラタン・イブラヒモビッチのラストシーンとなるのだろうか。
 
 イブラヒモビッチは現地時間4月20日、ヨーロッパリーグ準々決勝第2レグのアンデルレヒト戦で、後半終了間際に右膝を負傷した。クラブは靭帯の重傷と発表しており、現地メディアは、本格復帰が2018年以降になると報じている。
 
 英紙『テレグラフ』などが報じたところによると、前十字靭帯の断裂以外にも、後十字靭帯などへのダメージも懸念されるイブラヒモビッチは、NFL選手など6000例以上の膝の手術経験を持つアメリカのピッツバーグにいる専門家に手術を依頼するようだ。
 
 10月3日で36歳になるイブラヒモビッチ。それだけに現役引退を危惧する報道も飛び交ったが、本人はインスタグラム上で、「いつやめるかを決めるのは自分だ」とコメント。「以前より強くなって戻る」と復帰への意気込みをあらわにした。
 
 しかし、仮にピッチに戻ることができたとしても、イブラヒモビッチが着ているユニホームはマンチェスター・Uのそれではないかもしれない。英紙『ミラー』は4月24日、「イブラヒモビッチがすでに同クラブでのキャリアが終わったことを受け入れている」と報じた。
 
 昨夏に1年契約でマンチェスター・Uに加入したイブラヒモビッチは、以前からその去就が騒がれていた。クラブは2年の契約延長オプション行使を望んでいたが、チームがチャンピオンズ・リーグ出場権を獲得できるか不透明なこともあり、実現はしていなかった。
 
 そうこうしているうちに、今回の負傷だ。復帰が2018年以降になるという報道が事実であれば、イブラヒモビッチは来シーズンの前半戦を棒に振ることとなる。そのためマンチェスター・Uがこれまで同様に契約延長を打診するかは微妙なところだ。
 
 そして、ミラー紙は、復帰に9~12か月のリハビリが必要となるため、イブラヒモビッチの心がすでにマンチェスター・Uからは離れているとも報道。アメリカ・MLSへの挑戦を見据えていると報じた。
 
 同紙によると、イブラヒモビッチは以前から噂されていたMLSの新クラブ、ロサンゼルスFCに移籍する可能性があるという。ロサンゼルスFCは2018年からMLSに参戦するクラブだ。当人も順調に回復すれば3月の初陣には間に合わせることができると考えているようだ。
 
 今シーズンのマンチェスター・Uでチーム内得点王となる28ゴールを記録したイブラヒモビッチ。本当にこのまま同クラブとプレミアリーグを去ることになるのだろうか。その動向に刮目したい。
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