イブラ離脱のマンU、トリノのベロッティにラブコール?

2017年04月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

昨夏のポグバ獲得に続き、またもマンUは1億ユーロを支払う?

セリエAでは32節終了時点で29試合出場25得点を記録。現在、ローマのエディン・ゼコとともに得点ランキングのトップを走る23歳のイタリア代表FWは、今夏に新たなステップアップに踏み切るのか!? (C) Getty Images

 マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督は、FWズラタン・イブラヒモビッチが重傷を負ったことで、トリノに所属するイタリア代表FWのアンドレア・ベロッティへの関心を強めているという。英紙『ミラー』が現地時間4月22日に報じた。
 
 イブラヒモビッチは20日のヨーロッパリーグ準々決勝・アンデルレヒト戦の第2レグで、後半終了間際に負傷。そのまま交代退場を余儀なくされた。クラブは22日、右膝靭帯の重傷と認め、専門家の診察を受けると明かしている。
 
 マンチェスター・Uは復帰時期について、診察を経て治療プランが固まるのを待つとしているが、各メディアは約8か月の長期離脱になると報じている。一部では引退危機も騒がれ、復帰する場合も2018年以降になるといわれている。
 
 昨年夏、イブラヒモビッチと1年契約を結んだマンチェスター・Uは、チーム得点王との契約延長を望んでいた。だが、今回の重傷で今後の影響は避けられない。当然、前線強化を望むモウリーニョ監督がストライカー獲得に動くことが予想される。その候補のひとりがベロッティだ。
 
 しかし、ベロッティは昨年12月にトリノとの契約を2021年まで延長し、1億ユーロ(約117億円)という破格の契約解除金が設定された。獲得を望むのであれば、マンチェスター・Uはフランス代表MFのポール・ポグバに支払ったのとほぼ同額を、今回も払わなければならない。
 
 トリノのウルバーノ・カイロ会長は再三にわたり、ベロッティにもう1年残るように呼び掛けている。
 
 一方、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、シニシャ・ミハイロビッチ監督は22日の会見で、自身の経験も織りまぜながら、ベロッティに「残留を願うが、残るなら正しい考え方でなければならない」と助言した。
 
「引きずってはいけないんだ。私も、中国からオファーがあった時にそういうことがあった。(オファーを)断ったことをずっと考えてしまい、1か月ものあいだ、よく眠ることができなかったんだ」
 
 近年の低迷に加え、今シーズンもまだチャンピオンズ・リーグ出場権を確保できていないマンチェスター・Uではあるが、関心が事実であれば、ベロッティにとって大きなステップアップの機会となる。
 
 イタリア代表の新エースは、ミハイロビッチ監督の助言を活かし、8月以降もしっかり"眠れる"決断を下せるだろうか。
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