パス本数は衝撃の1014対355… 圧倒的に支配した川崎が清水の2発に勝利を逃す

2017年04月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

中村、谷口、E・ネットの合計パス本数が清水のパス総数を上回る。

圧倒的にゲームを支配しながら、ラストワンプレーで追いつかれてしまった川崎。清水は、チアゴ・アウベスの移籍後初ゴールが貴重な同点弾となった。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ8節]川崎 2-2 清水/4月21日/等々力

 土壇場で追いつかれ、勝利を逃した川崎フロンターレの鬼木達監督は、ゲームの終盤をこう振り返った。
「それまで自信を持ってやっていたが、(中村憲剛のゴールで)リードしてからロスタイムのところで少し慌ててしまった」

【川崎 2-2 清水 PHOTO】最後のワンプレーで清水が劇的な同点ゴール。川崎は勝ちを逃す

 川崎は確かに前半から普段通りのパスサッカーで、清水エスパルスを翻弄し、試合を支配していた。終了後、試合を配信したDAZNが番組内で紹介したスタッツでは、パス本数が川崎の1014本に対し、清水はわずか355本。中村憲剛、谷口彰悟、エドゥアルド・ネットの3人の合計本数が清水のパス総数を上回るという衝撃的な数字も示された。

 前半立ち上がりに清水の金子翔太にJ通算2万ゴールとなる先制点を許したものの、後半に阿部浩之、中村のゴールで逆転。勝点3はほぼ手中にあった。しかし、川崎は1点リードで迎えた後半ラストワンプレー。清水のチアゴ・アウベスに単独で持ち込まれ、シュートを許すと……。ボールは無情にもチョン・ソンリョンの手をすり抜け、ゴールに吸い込まれた。

 それでも、鬼木監督は「改善というよりも、自信を持ってやり抜くことが大事」と語り、内容に関しては圧倒的なポゼッションの高さが示すように、持ち味は十分に出せていたと評価。「ポジティブに、変わらずやり続けていきたい」と前を向いた。
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