バルサ、奇跡の再現はならず…ユーベが2年ぶりのCL4強入り!

2017年04月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

メッシがチャンスを外し続け……。

メッシ(左)は何度か決定機を迎えたが、いずれも決めきれず。守護神のブッフォンを中心としたイタリア王者の牙城を崩すことはできなかった。 (C) Alberto LINGRIA

 現地時間4月19日、カンプ・ノウでチャンピオンズ・リーグ準々決勝の第2レグ、バルセロナ対ユベントス戦が開催された。
 
 第1レグを0-3と落としたバルサは、いつもの4-3-3システムで臨み、累積警告による欠場からブスケッツが復帰。最前線にはメッシ、スアレス、ネイマールの"MSN"が名を連ねた。一方のユーベのシステムは4-2-3-1。第1レグからスタメンの変更はなく、ベストメンバーで臨んだ。
 
 勝ち上がるには4点以上が必要なホームチームは、キックオフ直後から前掛かりに仕掛ける。対するユーベも守勢に回ることなくボールにプレッシャーをかけたことで、試合は立ち上がりからアグレッシブな展開となった。
 
 局面で激しくボールを奪い合うシーンが目立つなかで、15分にバルサのラキティッチ、16分にはユーベのクアドラードと、互いにファーストチャンスを創出した。
 
 時間の経過とともにCBも敵陣に入る攻撃的な姿勢を見せたバルサは、ボールのポゼッション率を高めてリズムを掴み始めると、20分にメッシ、22分にネイマールと立て続けにユーベ・ゴールへと迫った。
 
 30分にもメッシが個人技からゴールに迫ったが、この渾身のシュートはユーベ守護神のブッフォンがセーブ。堅守を誇るイタリア王者の牙城は簡単には崩れずに、バルサを追い詰める。
 
 結局、前半にゴールは生まれずにスコアレスでハーフタイムを迎えた。
 
 後半もキックオフ直後からバルサがボールを持って、相手の隙を伺うなかで展開。一方のユーベは前半と同様に明らかな守勢には回ることなく、高い位置でプレッシャーをかけ続け、53分にはクアドラードがカウンターからチャンスを創出した。
 
 ユーベの堅牢を打ち破れずにいたバルサは、58分にラキティッチに代えてFWのパコ・アルカセルを投入。攻撃の枚数を増やし、より分厚い攻めを仕掛けにかかった。
 
 布陣を実質3-2-5に代えたバルサは、68分にメッシ、70分にS・ロベルトがペナルティーエリア内からシュートを放つも、いずれも枠に飛ばずにユーベ守備陣の脅威にはならなかった。
 
 バルサの猛攻に対して集中力を切らさずに堅固な守りを維持するユーベは、75分にディバラを下げてCBのバルザーリを投入。こちらはより堅固なブロックを自陣に敷いて逃げ切りを図った。
 
 84分には運動量の落ち始めたクアドラードに代えてルミナを送り込むなど、盤石の守りを見せ続けたユーベの堅牢は、バルサに最後まで隙を与えずに見事に封殺。試合は0-0で終了した。
 
 ユーベはこれで2戦合計スコア3-0とし、準優勝を果たした2014-15シーズン以来、1992-93シーズンに大会がCLに変わって以降はイタリア勢として史上最多の7度目のベスト4進出を果たした。一方、バルサは2年連続のベスト8敗退となった。
 
 なお、準決勝の抽選会は4月21日に行なわれる。

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