清武、山口、柿谷、杉本らセレッソ主力が痛感した「ガンバの伝統と底力」。再戦での雪辱を誓う

2017年04月19日 白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

悔やんでも悔やみきれない93分の失点。

(左上から)柿谷、清武、杉本、山口というセレッソの主力は、一様にガンバの底力を強調した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)、川本学

[J1リーグ7節]C大阪 2-2 G大阪/4月16日/ヤンマースタジアム
 
 セレッソにしてみれば、悔やんでも悔やみきれないドロー劇だった。57分に藤春廣輝に先制点を奪われるも、71分と86分の杉本健勇が連続得点して逆転。しかし、93分にCKから倉田秋に同点弾を食らい、土壇場で勝点は3から1へと減ってしまった。
 
 これで大阪ダービーの通算成績はセレッソの12勝6分け22敗。2012年3月以来、5試合も白星から見放されている。主力選手たちは試合後、自分たちの甘さを悔やむ一方、ガンバの底力を痛感していた。
 
「ガンバは伝統のあるチームで、こういう試合に強い。ウチは最後の失点がなければ勝点3を取れましたけど、あそこで(倉田)秋くんが決めるっていうのは、ガンバの底力というか、そういう力があったのかなと思います」(清武弘嗣)
 
「ほとんどの時間で自分たちがボールを支配できていた。それでも、引き分けに持ち込んでくるのがガンバの強さだと思います。自分たちのゲームの進め方が甘いところもあった」(山口蛍)
 
「こういう試合をなくさないといけない。こういう試合をしないチームが、本当に強いチーム。それを大阪ダービーでやってしまうのは悔しいし、たくさん来てくれたサポーターに申し訳ない」(柿谷曜一朗)
 
「ラストプレーでの失点だったので、悔しいですね。でも、そう簡単には勝てないっていうのが分かりましたし、それがダービーだと思います」(杉本)
 
 さらに杉本が「相手はビハインドでも落ち着いていた」、柿谷が「大事なところで身体を入れられた」と振り返った。それは単純な実力や運ではなく、J1リーグを2回、天皇杯を4回、ルヴァンカップを2回、そしてACLを1回制しているガンバと、Jリーグ参入以降はタイトル獲得ゼロというセレッソの"伝統"や"底力"の差なのかもしれない。
 
 とはいえ、セレッソの選手たちは誰もがリターンマッチでのリベンジを誓っていた。19節(7月29日開催予定)では、伝統や底力を覆して凱歌を上げられるか。
 
取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
 
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