【仙台】過去最多7失点…。歴史的大敗後、サポーターが見せたまさかの行動とは?

2017年04月08日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

試合後、仙台の選手がサポーターのもとへあいさつに来ると——。

スコアは7-0…。仙台が歴史的大敗を喫した。写真:サッカーダイジェスト写真部

[J1・6節]浦和レッズ 7-0 ベガルタ仙台/4月7日/埼玉スタジアム
 
 仙台が浦和にクラブ史上最多の7失点を喫した。7点差をつけられての大敗も初めて。
 
 これまでの最多失点は、J1では02年8節・G大阪戦での0-6、03年第ステージ8節・浦和戦での2-6。J2では00年31節・湘南戦での2-6だった。
 
 歴史的大敗となった。興梠の驚くような跳躍からのジャンプヘッド、元仙台の武藤の魂のこもったスーパーミドル……。いずれも質が高く、精神的にも大きなダメージを受けるゴールを次々と決められていった。
 
 決して手を抜いているわけではない。仙台の選手それぞれが全力でプレーしているものの、連動性を欠いて噛み合わない。その統制を取れずにいるところを、ことごとく3バックとコンビネーションの質に一日の長がある浦和に攻略されていった。
 
 それでもゴール裏の限られたスペースを山吹色に染めた仙台サポーターは、懸命に声援を送り続けた。他クラブであれば、大量失点を食らう不甲斐ない選手に対し、応援するのを止めるサポーターグループもある。しかし試合終了まで、その熱い仙台らしいサポートは変わらなかった。
 
 そして試合後、仙台の選手たちがサポーターのもとへあいさつに来た。果たして、サポーターはどのようは反応をするのか? 歴史的惨敗を喫したとあって、心温かい仙台サポーターの堪忍袋の緒も切れるのではないか。そんなことを思って、観ていると——。
 

次ページ打ちひしがれる選手たちを、熱い拍手で後押しした。

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