ラキティッチ、グラナダへの侮辱発言を謝罪するも、敵将は「ビッグクラブの驕り」と苦言

2017年04月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「小さなクラブが同じことをすれば、『恥知らず』と言われる」

激情家の面もあるラキティッチ。今回はそれが悪いかたちで出てしまった。写真はグラナダ戦。 (C) Getty Images

 4月5日(現地時間)に行なわれたリーガ・エスパニョーラ第27節で、3-0で勝利したセビージャ戦の後、バルセロナのイバン・ラキティッチが謝罪の言葉を口にした。
 
 それは、3日前に戦ったグラナダ(4-1でバルサが勝利)に対して。彼はこの試合で、相手のMFアンドレアス・ペレイラに小競り合いの後、「2部(リーグ)に落ちろ! サ○バビッ○!!」と暴言を吐いたところを、テレビカメラに映し出されてしまったのだ。
 
 彼は『AS』に対し「瞬間的に熱くなってしまったんだ」と弁明。「ピッチ上で起こったことについて、謝罪したい。誰かを攻撃したかったわけじゃないんだ。本当に申し訳ない。グラナダの町の人々に対しても」と平謝りに謝った。
 
 ひたすら反省の姿勢を見せたラキティッチだが、グラナダのルーカス・アルカラス監督は、相手への敬意を欠いたバルサの選手の行為、そしてその弁明についても苦言を呈している。
 
「ビッグクラブの選手ともなると、自分の好きなように振る舞えるだろうが、それだけに正しい行為を心掛けなければならない。今回の彼の行為は、明らかに我々に対する侮辱だった」
 
「ビッグクラブであれば『瞬間的に熱くなった』で済むのだろうが、我々のような小さなクラブが同じことをすれば、『恥知らず』と言われてしまう」
 
 ビッグクラブの驕(おご)りを批判したグラナダの指揮官。これに反応するかたちで、後にバルサのロベルト・フェルナンデスSDは、「ラキティッチの行為は好ましいものではない。我々はクラブとして謝罪したい」との声明を発している。
 
 ちなみにグラナダは30節を終えた時点で勝点20の19位(18位以下の3チームが自動降格)。17位との勝点差は7と、残留に向けて非常に厳しい戦いが続いているだけに、ラキティッチの暴言をスルーすることはできなかっただろう。
 
 そのラキティッチだが、今回の件で何らかの処分が科せられるのかどうか、現時点では不明だが、いずれにせよセビージャ戦で累積5度目の警告を受けたことにより、31節のマラガ戦には出場できない。
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