「何か知りたいなら私に聞け!」コンテがチェルシー退任示唆の代理人に不快感

2017年04月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

イタリア紙はインテルが去就を追っていると報道。

自身には関係のないところで噂だけが先行している現状に「気に入らない」と不満を示したコンテ。 (C) Getty Images

 現地時間4月5日のマンチェスター・C戦(31節)を2-1で制し、就任1年目ながらプレミアリーグ優勝へと邁進するチェルシーのアントニオ・コンテ監督だが、去就をめぐる噂は後を絶たない。エージェントが今後について言及したことに、指揮官は不快感を表している。
 
 2位トッテナムに勝点7差で首位を快走するチェルシーだが、イタリア・メディアは以前からコンテ監督のセリエA復帰を報じている。
 
 先月末には、代理人のアンドレア・パストレッロが、「優勝すればサイクルが始まり、維持するのが目標となる。だが、歴史的なクラブからのオファーがあれば、新たなチャンスが起きるかもしれない」と、1年でのチェルシー退任を示唆したことがイタリア・メディアで伝えられた。
 
 しかし、コンテ監督はマンチェスター・Cを下した試合後、イタリア版の『スカイ・スポーツ』で、「(新聞の)一面で自分のことが話されるのは嬉しくない」、「パストレッロと彼の兄弟は知っているが、自分の代わりに他人が自分のことを話すのは気に入らない」と不快感を隠さなかった。
 
「何か知りたいのなら、私に聞けばいい。実際どうなのかを言うことができる。我々は目標達成に向けて懸命に戦っているところだ。そして、クラブと一緒に来シーズンも重要な何かを作り上げるつもりだ」
 
 そんなコンテ監督への関心が特に噂されているインテルは、来シーズンのチャンピオンズ・リーグ復帰が難しくなったことで、ステーファノ・ピオーリ監督の進退が騒がれている。蘇寧グループの資金力を武器に復活を狙う名門が、コンテ招聘に動き出す可能性はある。
 
 イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、元オーナーのマッシモ・モラッティは6日、ピオーリ監督続投を支持。だが、スポンサーのピレリ社のマルコ・トロンケッティ・プロベーラCEOは、「クラブが決めること」としながらも、「ピオーリは優れた監督、コンテは偉大な監督」と、後者の就任を望んでいるかのような発言を残している。
 
 チェルシーが覇権奪還への戦いに集中力を高めていくなかで、指揮官を取り巻く喧騒はまだ続きそうだ。
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