リーガのイタリア人で10年ぶりハットトリック! G・ロッシは去就について…

2017年04月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

1997年のヴィエリ、2007年のリガノーに続くハットトリック。

イタリア人では2007年のリガノー以来のとなる3得点を記録したG・ロッシ。(C) REUTERS/AFLO

 現地時間4月3日、セルタに所属する元イタリア代表FWのジュゼッペ・ロッシが、リーガ・エスパニョーラ29節のラス・パルマス戦でハットトリックを達成。リーガで自身初となる快挙は、イタリア人選手として10年ぶりの記録という。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙が報じた。
 
 前半で2得点を挙げたG・ロッシは、後半にも決定的な追加点を奪ってハットトリックを完成させた。2007年から13年まで所属したビジャレアルでは、リーグ戦通算136試合に出場し、54ゴールを挙げるなど活躍。昨シーズン後半に所属したレバンテでも6ゴールを決めていたが、ガゼッタ・デッロ・スポルト紙によると、リーガでのハットトリックは169試合目にして初だという。
 
 レバンテからフィオレンティーナに帰還した昨夏、パウロ・ソウザ監督との関係が冷えていたG・ロッシは、移籍市場閉鎖間際にセルタにレンタル移籍した。
 
 しかし、今シーズンの公式戦で先発したのはわずか13試合(フル出場は5試合)のみ。出場自体は27を数えるが、短時間のプレーも多く、ラス・パルマス戦まで通算で3ゴールしか記録していなかった。
 
 そんなG・ロッシが今年に入ってハットトリックを記録したのは、運命のいたずらかもしれない。ガゼッタ・デッロ・スポルト紙によると、リーガで3ゴール以上をマークしたイタリア人選手は、1997年のクリスティアン・ヴィエリ(1997-1998シーズン、当時アトレティコ・マドリー)、2007年のクリスティアン・リガノー(2007-2008シーズン、当時レバンテ)に続く3人目。そう、イタリア人選手は10年ごとにリーガで"トリプレッタ"をマークしているのだ。(ヴィエリは1998年にも4得点を記録)
 
 レンタル元のフィオレンティーナとの契約は今シーズンいっぱいとあり、G・ロッシは夏の去就も注目されている。生まれ故郷でもあるアメリカのMLS移籍も噂されるが、現時点で本人はヨーロッパ、できればイタリアでのプレーを望んでいるようだ。
 
 G・ロッシはラス・パルマス戦後、『BeIn Sports』で「今シーズンはあと1か月半残っている。僕にとっては大事な時期で、集中しているんだ。時間はまだ残っている」と、まずは残り試合が優先と述べるにとどまった。
 
 ヨーロッパ・リーグ(EL)でベスト8に駒を進めたセルタは、最低でも12試合(リーグ戦10試合、EL2試合)を残している。不遇を託っていた中で飛び出したラス・パルマス戦でのハットトリック。これをきっかけに、G・ロッシは出場機会を得てアピールし、希望のクラブへの道を切り開くことができるだろうか。
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