レスター、指揮官の采配が的中してプレミア5連勝! 岡崎は絶好機を逃す…

2017年04月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

指揮官の期待に応えたスリマニ&オルブライトン。

オルブライトン(左)のアシストから貴重な追加点をもたらしたヴァーディー(右)。相手の戦意を奪う一撃は豪快なものだった。 (C) Getty Images

 現地時間4月4日、レスターのキングパワー・スタジアムでプレミアリーグ31節のレスター対サンダーランド戦が開催された。
 
 公式戦5連勝と勢いに乗るレスターのこの日のスタメンは前節と同じメンバー。注目の岡崎はリーグ戦5試合連続で先発入りし、4-4-2の最前線でヴァーディーと2トップを形成した。
 
 残留争いの渦中にいる両者の対戦は、両サイドを起点に攻撃を構築したレスターが、開始早々の3分にチャンスを創出する。グレイのクロスボールに岡崎がニアサイドで合わせたが、惜しくもシュートは枠を外れた。しかし、これによってホームチームは序盤の主導権を握る。
 
 一方、リーグ戦5試合得点のないサンダーランドは、エースのデフォーへボールを集中的に送り込む。すると、23分と26分にはその34歳のベテランFWがレスターゴールを脅かすシュートを放った。
 
 無得点のまま進んだ試合は30分以降、互いにビルドアップでのパスミスが悪目立ちするようになり、満足に敵陣に攻め込むことができない時間帯が続いた。そして前半は両チームに得点が生まれることはなく、スコアレスで折り返しとなった。
 
 自分たちのパスミスが響き、コンスタントにチャンスを生み出せなかったレスターは後半立ち上がり、攻勢を強めてきたアウェーチームに押し込まれてしまう。
 
 サンダーランドは執拗なプレッシングで相手のボールホルダーを潰してボールを奪取すると、人数をかけて敵陣へと速攻を仕掛ける迫力のあるサッカーを展開。いずれもネットを揺らすことはなかったが、49分にボリーニ、58分にデフォーと立て続けに敵ゴールへと迫った。
 
 主導権を明け渡してしまったレスターは、62分に岡崎とグレイに代えてスリマニとオルブライトンを投入。するとこの攻撃的な交代策が功を奏す。
 
 69分、オルブライトンが左サイドから絶妙なクロスボールをペナルティーエリア内に供給するとスリマニがヘディングで押し込んでネットを揺らしたのだ。
 
 シェイクスピア監督の采配が見事に的中して先手を取ったレスターは、再びオルブライトンからゴールを生む。
 
 78分、自陣でボールを奪取したオルブライトンがボックス内へアーリークロスを送る。これを足下で受けたヴァーディーが強烈な左足シュートでゴール左上を突いて追加点を決めた。
 
 エースの3試合連続ゴールで相手を引き離したレスターは、心理的に余裕が生まれたことでパスワークにもリズムが生まれ、焦りを募らせるサンダーランドを翻弄した。
 
 そして85分以降、戦意を失ったサンダーランドに2点差を覆す力はなく、結局試合は2-0で終了。レスターがプレミアリーグでの連勝を5に伸ばした。
 
 指揮官のシェイクスピアに途中起用されたスリマニとオルブライトンが、その期待に見事に応え、残留争いのライバルから勝利をもぎ取ったレスター。4月9日のエバートン戦(31節)、4月12日のA・マドリー戦(CL)を前に弾みをつける価値ある白星を掴んだと言えるだろう。
 
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