【日本代表】岡崎はなぜ失っていた“本能”を取り戻せたのか?

2017年03月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「フォワードとしての感覚を蘇らせる意味でも良かったなと」

タイ戦で代表通算50得点目を決めた岡崎。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[ワールドカップアジア最終予選] 日本 4-0 タイ/3月28日/埼玉
 
 タイ戦で昨年10月のイラク戦以来となる先発出場を果たした岡崎慎司が、価値ある仕事をやってのけた。1点リードで迎えた19分、久保裕也のクロスに飛び込み、貴重な追加点を奪取。自身の代表通算50得点目となるこのゴールでチームに勢いをもたらし、4-0の大勝に導いた。

【日本代表PHOTO】香川、岡崎、久保、吉田で4ゴール&川島のPKストップでタイに完勝!
 
 所属するレスターでは、決して好調だったわけでなない。今シーズンは23試合に出場してわずか2得点で、昨年12月3日のサンダーランド戦からゴールがなかった。岡崎本人も「(得点の)感覚が全然なかった」と振り返る。
 
 失っていた点取り屋としての本能を取り戻せたのはなぜか。試合後、岡崎はこう明かしている。
 
「『イメージだけでもしておこう』と思って、ゴール集を見直したんです。特にインザーギの映像ですね。あのゴールも、ボールが頭に当たる瞬間までイメージはできていた」
 
 この得点は岡崎にとって、自身を取り戻すきっかけになるはずだ。本人も手応えを口にする。
 
「ヘディングのゴールは最近なかった。フォワードとしての感覚を蘇らせる意味でも良かったなと」
 
 大迫勇也に奪われたCFの定位置を取り戻すには、タイ戦のゴールだけでは不十分だろう。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督にアピールするためには、クラブで結果を残す必要がある。背番号9のさらなる奮起に期待したい。
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