「ジダンみたいに頭突きを…」1000試合目に臨むブッフォンがまさかのジョーク

2017年03月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

ついに大台を突破するブッフォンがイタリア代表の未来を語る。

いまだ世界屈指のGKとして君臨するブッフォン(左)。来年には40歳となることから引退の二文字もよぎるが、ドンナルンマ(右)の名前を率い合いに「心配はない」とイタリアの将来について語った。 (C) Getty Images

 ついに大台突破する。ユベントスに所属するイタリア代表GKのジャンルイジ・ブッフォン(39歳)は、現地時間3月24日に行なわれるロシア・ワールドカップ欧州予選のアルバニア戦で、キャリア公式戦通算で1000試合出場という偉業を成し遂げる。
 
 パルマに所属していた1995年に17歳でセリエAデビューを飾ったブッフォンは、2001年からユーベに在籍。3月19日のサンプドリア戦で、ユーベのセリエA通算プレータイム記録(3万9681分)を更新した。
 
 19歳だった1997年のロシア戦(フランス・ワールドカップの欧州プレーオフ)でデビューしたイタリア代表でも、ワールドカップに5大会連続で参加(1998年フランス大会は試合出場なし)。スペイン代表のイケル・カシージャスと並ぶ167キャップを記録しており、アルバニア戦で168キャップ目を刻めば、現役GKでは代表最多出場記録を更新することになる。
 
 さらに、アルバニア戦はブッフォンにとって、公式戦通算1000試合目という節目の一戦だ。本人もイタリア・メディアの『スカイ・スポーツ』で、「大きな目標達成だ。とてもうれしい」と喜んだ。ただし、「ピッチに向かうモチベーションはいつもと同じだ。999試合目の次の試合というだけだよ」と、特別な気負いはないとも強調している。
 
 数々の偉大な記録を打ち立ててきたブッフォンは、ユーベとの現行契約が切れ、さらにロシア・ワールドカップ後の2018年夏での現役引退が濃厚とされている。しかし、本人は「来年のワールドカップ後に引退するかは分からない。目標は立てるけど確実なことはないんだ」と述べ、次のように冗談を飛ばした。
 
「もしかしたら、僕もジダンみたいに誰かに頭突きするかもしれないよ」
 
 ブッフォンらを擁したイタリア代表が世界王者となった2006年ドイツ・ワールドカップの決勝で、ジネディーヌ・ジダン(現レアル・マドリー監督)がイタリア代表DFのマルコ・マテラッツィに頭突きを見舞い、自身の現役ラストゲームを退場で締めくくったのはあまりに有名な話だ。
 
 ジョークを飛ばしたブッフォンは進退について、「心の中をしっかりと読み取り、自分の感情を理解しなければいけない。とにかく、絶対はないよ」とコメント。「落ち着いて今を楽しみたい。今は明日の試合のことを考えている」と、目の前の戦いに集中するのみと述べている。
 
 2018年ワールドカップがブッフォンの最後の舞台になるかどうかは、まだ分からない。たしかなのは、当人は自身が去った後のイタリア代表を心配していないということだ。今回招集されたジャンルイジ・ドンナルンマ(18歳/ミラン)とアレックス・メレト(20歳/スパル=セリエB)に太鼓判を押した。
 
「2人足しても僕の年齢にならないね(笑)。でも、彼らと一緒にこの場にいて、とても大きなポテンシャルを持つ2人の成長を見ることができるのは嬉しいし、誇りに思う。彼らのポテンシャルが僕を落ち着かせてくれるんだ。将来のイタリアに、僕の後任という問題がまったくないと分かっているからね」
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