【J1速報】浦和が土壇場のPKで追いつきドロー決着。G大阪、今野の先制点は実らず

2017年03月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

G大阪は5位をキープし、浦和は6位に浮上。

決勝点を沈めた今野。これで今季リーグ2得点目だ。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ4節]G大阪1-1浦和/3月19日/吹田S
 
 J1・4節のG大阪対浦和が3月19日、市立吹田サッカースタジアムで行なわれ、1-1の引き分けに終わった。ミッドウィークにACLを戦った両チームの対戦は、その疲労感を感じさせないインテンシティの高い展開だった。

【G大阪1-1浦和 PHOTO】G大阪、今野のゴールで先制するも土壇場のPK献上で浦和とドロー!
 
 浦和は前線のラファエル・シルバや興梠慎三のポストワークを起点に相手を押し込みつつ、上手くサイドに展開し、関根貴大や宇賀神友弥がフリーランニングやドリブル突破で裏のスペースを突く。
 
 また、柏木陽介が効果的に絡んで攻撃に変化をつけ、槙野智章も果敢なオーバーラップからポスト直撃のミドルを放つなど、ペトロヴィッチ監督が目指すサッカーを体現。良いリズムで試合を進めた。
 
 一方のG大阪は守備のバランスを保ちながら、FW長沢駿の高さを使ったロングボールや、アデミウソンのテクニックを活かした中央突破で反撃を狙う。配球役の遠藤保仁がマークを受けて攻撃の厚みが作れなかったため、時折繰り出すカウンターに望みをかけた。
 
 前半は浦和が9本のシュートを放ったのに対し、G大阪は1本。チャンスの数はアウェーチームのほうが圧倒的に多く、浦和ペースで45分間は終了した。
 
 しかし、後半に入ると、G大阪の倉田秋が輝き始める。ワールドカップ・アジア最終予選の日本代表メンバーに選出されたMFは、上手くパスが回らない状況を打開する一手としてドリブルを採用。積極的にボールを前に運び、攻撃に変化を付けた。
 
 この狙いが奏功したのが58分。倉田が中盤からスルスルと持ち上がって浦和の守備網を混乱に陥れ、左サイドにスルーパスを供給する。すると、これを受けたオ・ジェソクがフリーでクロスを上げ、エリア内に飛び込んだ今野泰幸が渾身のヘッドを沈めた。
 
 G大阪はその後、GK藤ヶ谷陽介が負傷交代するアクシデントに見舞われたが、代わって出場したJ1デビューの田尻健がノーミスでプレー。浦和のシュートミスにも助けられて試合終盤まで1-0を保った。
 
 しかし、迎えた90+3分。浦和の猛攻がついに実る。R・シルバがエリア内で粘り、こぼれ球に反応した宇賀神がエリア外からシュート。これがブロックに入ったG大阪の倉田の手に当たり、PKの判定が下される。R・シルバがPKを冷静に沈めて、スコアをタイに戻した。
 
 勢いに乗る浦和は試合終盤まで攻撃の手を緩めなかったが、結局そのまま試合は終了。1-1で勝点1を分け合った。この結果、G大阪は5位をキープし、浦和は6位に浮上している。
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