「ペテン師」、「上手い演技」頭突きを見舞ったナスリがヴァーディーを非難!

2017年03月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

ナスリ、怒りの矛先はメディアにも……。

「よく考えて、無視すべきだった」とナスリ本人が語っているように、ヴァーディーの挑発的な態度に軽率に乗ってしまった印象が否めないシーンだった。 (C) Getty Images

[CL決勝トーナメント1回戦第2レグ]レスター 2-0 セビージャ/3月14日(火)/キング・パワー
 
 2点ビハインドだった74分、セビージャのナスリは、レスターのジェイミー・ヴァーディーに対して、頭突きを見舞って2度目の警告を受けて退場となった。なおも、怒りの収まらない元フランス代表MFは、オーバーなリアクションをした相手エースに食ってかかるなど、後味の悪さが残った。
 
 このシーンに対して、英国メディア『BTスポーツ』で解説を務めた元イングランド代表MFのスティーブン・ジェラードは、「馬鹿げている、アマチュア選手のようだ」とコメント。さらにレスターOBのガリー・リネカーも、「短気で、全くもってナンセンス」とナスリの態度を含めて酷評した。
 
 しかし、そんな重鎮たちの意見を耳に入れたのかはさておき、ナスリ本人は悪びれない様子で、この時の出来事について語っている。英国メディア『BBC』が伝えた。
 
 ナスリはヴァーディーに対して、「彼はペテン師だ。彼から僕の方に顔を寄せてきて、倒れたんだよ。上手く演技したと思うね」と非難。さらに「もしも彼が外国人だったら、イングランド人たちは、彼が『ずる賢い』と言うだろう。彼が僕を押してきたから、『何だい?』と口にしたら、こんなことになってしまったんだ。よく考えて、無視すべきだったね」と冷静さを欠いたことを明かした。
 
 ナスリの言い分はまだ収まらない。その矛先はヴァーディーだけでなく、メディアにも向いた。
 
「彼らは2-0で勝っていたんだ。男らしく戦うべきだったよ。国際的な選手ならそんなことするなんてありえない。まぁ、真実を言ったところで、君たち(メディア)はまともなことは書かないだろう?」
 
「試合後にヴァーディーをトンネルで待とうとしたけど、あまりにセキュリティーとカメラが多すぎて話せなかった。あそこで会っていたら、もっと大きな処分を受けていたかもね」とも明かしたナスリ。いずれにしてもあの退場劇は悔やまれるばかりだ。
 
 ちなみにナスリにペテン師呼ばわりされたヴァーディーは、「俺は誰も騙しちゃいない。それが、あのシーンに関して言える全てだ」と"演技"ではないことを語っているが、真相ははたして……。
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