「チェルシーのナンバー1は今も私だ」モウリーニョが古巣ファンの“裏切り野次”に反論

2017年03月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今のところ、“ユダ”がナンバーワンなんだ」

チェルシー・ファンのチャントに対して、3本の指を突きたてるモウリーニョ。自らが率いていた時代に手にした国内リーグタイトル数を示して、自身の存在を改めて示した格好だ。 (C) Getty Images

 マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督が、古巣のサポーターからの「裏切り者」との野次に対し、チェルシーに最も多くのリーグタイトルをもたらしたのは自分だと反論した。英国メディア『BBC』や米国大手スポーツメディア『ESPN』など複数のメディアが報じている。
 
 現地時間3月13日のFAカップ準々決勝で、チェルシーに0-1と敗れたマンチェスター・U。その試合の最中にモウリーニョ監督は以前の"ホーム"だったスタンフォード・ブリッジで、「全部お前のせい」、「もうあんたはスペシャルじゃない」など、かつてのファンの一部から罵倒された。
 
 モウリーニョ監督は二度にわたってチェルシーを率い、通算3度のプレミアリーグ優勝を果たした指揮官だ。だが、昨シーズン途中に成績不振で解任され、今シーズンからマンチェスター・Uで指揮を執る同監督を、チェルシーの一部ファンは「お前はユダだ」と裏切り者呼ばわりして非難したのだ。
 
 しかし、かつてのサポーターからの野次に、モウリーニョ監督も黙っていない。3本の指を立てて"対抗"した。もちろん、リーグ優勝3回を示すジェスチャーだ。
 
 試合後、モウリーニョ監督は、「私はプロであり、自分のクラブを守る。マンチェスター・Uの選手たちを本当に誇りに思う」と現在のチームを称賛。そのうえで、「彼ら(チェルシーファン)は好きなように私を呼ぶことができる」と述べ、さらにチェルシーにとって歴代最高の監督は自分だとの誇りを強調した。
 
「プレミアリーグでチェルシーを4度優勝させる監督が出てくるまで、私がナンバーワンだ。そのときが来たら、私はナンバーツーになる。今のところは、"ユダ"がナンバーワンなんだよ」
 
 今シーズンからチェルシーを率いるアントニオ・コンテ監督は、プレミアリーグ初挑戦にもかかわらず、就任1年目での国内リーグ制覇に向けて快走している。はたして、イタリア人指揮官がモウリーニョ監督の記録を抜き、「チェルシーのナンバーワン」となる日は訪れるだろうか。
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