サンチェスは監督や同僚と不和? 今夏のアーセナル退団を決意か

2017年03月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

ヴェンゲルがチリ代表FWの態度に不満を抱いて……。

リバプール戦ではチームが失点した直後ながらベンチで談笑する姿も映し出されたサンチェス。最近ではピッチでもチームメイトに怒りを露わにするシーンも目立ち、落ち着きがない。 (C) Getty Images

 先発落ちの理由は、戦術ではなかったのだろうか。イギリス・メディアは、アーセナルの指揮官アーセン・ヴェンゲルが、リバプールとの大一番でチリ代表FWのアレクシス・サンチェスをスタメンから外したのは、同選手の最近の態度が原因だと報じている。
 
 現地時間3月4日のプレミアリーグ第27節、アンフィールドで行なわれたこのビッグマッチでヴェンゲルはサンチェスをベンチスタートとした。だが、チームは前半だけで2失点。指揮官は後半からサンチェスを投入したが、アーセナルは1-3でリバプールに敗れた。
 
 今シーズンはここまで17点を決めているチーム内得点王を先発させずに敗れて、当然のように批判を浴びたヴェンゲルは、自身の起用について「戦術的な理由」だったとコメント。高さのあるオリビエ・ジルーとダニー・ウェルベックをスタメン起用とすることで、前線へのダイレクトなプレーと空中戦で優位に立とうとしたと釈明した。
 
 しかし、『BBC』や『ガーディアン』紙、『テレグラフ』紙といったイギリスの主要メディアは5日、サンチェス外しの本当の理由は「チーム内の不和にある」と報じ、リバプール戦に向けた練習をサンチェスが早々に切り上げたため、怒ったチームメイトと衝突し、ロッカールームでも諍いが続いたというのだ。
 
『デイリー・メール』紙は、とくにアーセナルが1-5と大敗した2月15日のチャンピオンズ・リーグのバイエルン戦以降、ヴェンゲルがサンチェスの態度に不快感を抱いていたと報道。そして今回の一件を受け、リバプール戦でスタメンから外すことを決めたと伝えている。
 
 もちろん、サンチェスが指揮官の決定を良く受け止めなかったことは想像に難くない。デイリー・メール紙は、スタメン落ちに屈辱を感じたサンチェスがアーセナルからの退団を望んでおり、2018年で満了する契約の延長をしないことに決めたとまで報じている。
 
 最近はパリ・サンジェルマンやユベントス、アトレティコ・マドリー、インテル、ミランなどからの関心が騒がれているサンチェス。2014年からアーセナルでプレーしてきたチリ代表ストライカーは、指揮官やチームとの亀裂をキッカケに、夏に新天地を求めるのだろうか?
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