2つのPKで「ラッキー」だったミラン、サッスオーロの敵地で史上初の勝利!

2017年02月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

ミランは最後まで集中して守り抜いた。

22分にバッカが決めたPKが決勝弾となり、ミランがサッスオーロの敵地で初勝利を飾った。(C)Getty Images

 現地時間2月26日、セリエA26節のサッスオーロ対ミラン戦が開催された。
 
 ホームの12位サッスオーロは、冬に獲得をしたアクイラーニやミラン・キラーとして知られるベラルディなど主力が先発。一方、7位のミランは前節のスタメンからゴメスとサパタ、パシャリッチとベルトラッチを入れ替え、シアトル・サウンダーズ移籍が急浮上している本田圭佑は公式戦19試合連続のベンチスタートとなった。
 
 11分、サッスオーロはペナルティーエリア内でダンカンがクツカに倒されPKを獲得。しかし、ベラルディのシュートは枠外に飛び、先制点の絶好のチャンスを逃した。
 
 すると21分、ベルトラッチがアクイラーニに倒されて今度はミランがPKを獲得。キッカーのバッカはシュートの際に足を滑らせるも、なんとかゴールネットを揺らした。ボールは右足で蹴った後に滑った軸足の左足に当たったため、サッスオーロ側は反則に当たる「二度蹴り」を主張したが、主審には認められなかった。
 
 これで流れを掴んだミランは、その後も優位に試合を進める。そして41分、ソサのクロスからバッカがヘディングシュートを決める。しかし、バッカがオフサイドだったため、このゴールは取り消された。
 
 結局、このままミランの1点リードでハーフタイムを迎えた。前半だけで7枚のイエローカードは、今シーズンのセリエAで最多だった。
 
 後半は1点を追うサッスオーロが猛攻を仕掛け、何度か敵ゴールに迫る。しかし、ミランはギリギリの所で身体を張って弾き返し続けた。
 
 65分にはミランのモンテッラ監督が先に動き、クツカに代わってパシャリッチを投入した。サッスオーロのディ・フランチェスコ監督も70分、ペッレグリーニを下げて元ミランのマトリを送り込んだ。
 
 さらに76分、ミランはバッカとオカンポスを交代。そして87分、ソサを下げてポーリを投入し、本田はセリエA10試合連続(公式戦では6試合連続)の出番なしが確定した。
 
 結局、最後までミランが集中力を切らさず守り抜き、試合はこのまま1-0で終了。サッスオーロがセリエAに初昇格した2013-14シーズンから3連敗していた敵地チッタ・デル・トリコローレで、史上初めての勝利を飾った。
 
 なお、ミランは3月3日までに中国資本へのクラブ株式売却正式譲渡が予定されており、この試合が31年間に渡るシルビオ・ベルルスコーニ時代のラストゲームになる可能性が高い。
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