【神戸】ポイントは‶元レイソルライン”。ひとつのセットプレーで見えた昨季からのプラスアルファとは?

2017年02月26日 橋本啓(サッカーダイジェスト)

‶勘″を頼りにできるのはひとつの強み。

CKの流れから橋本(22番)がフィニッシュ。この1点を守り切り、神戸が白星スタートを切った。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

[J1・1節]清水0-1神戸/2月25日/アイスタ
 
 17年シーズンの開幕戦を敵地・清水で迎えた神戸は、71分に奪った先制点を守り切り幸先良いスタートを切った。
 
 内容はほぼ互角で、ボール支配率やシュート数で相手を圧倒したわけでもない。勝敗を分けたのは、ひとつのセットプレーだった。
 
 田中順也が蹴ったCKを渡部博文が頭で合わせ、GKが弾いたボールに反応した橋本和がフィニッシュ――。
 
 この一連のプレーに関わった3選手は、柏時代の元チームメイトとして馴染み深い。つまり、互いの特長はある程度把握済みで、‶勘″を頼りにできるのはひとつの強みとなる。
 
 とりわけセットプレーとなれば、それは活かしやすい。
 
 キッカーがどういった球種のボールをどの位置へ蹴りこむのか、ゴール前で合わせる選手は競り合いに強いのか……。実際、決勝点を決めた橋本は、こう語っている。
 
「渡部選手は柏で一緒にプレーしていて、ヘディングが強く得点率が高いということはわかっていた。渡部選手のところにボールが上がった瞬間に競り勝つだろうと。流れてくるボールやこぼれ球を狙おうと思って、飛び込んだらたまたま得点になりました」
 
 田中順からのキックを頭で合わせた渡部も、同様にその利点について言及した。
 
「レイソル時代から(田中順の)キック、ボールの質は分かっていますし、そういったところで噛み合う部分がある。『こういったボールが来そうだな』っていうところでゴールが生まれたのかなとも思う」
 

次ページ今後はセットプレーに限らず、流れの中でも…。

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