“パイ食い”巨漢GKが賭博疑惑で解雇! リネカーは「サッカー界からユーモアが失われる」と嘆く

2017年02月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

ファンは再雇用に向けた署名運動を開始!

試合終了直後には、「交代を使い切って、俺たちは0-2で負けていた。だから話題を提供しようと思ったのさ」と笑いながら話したショーだが、事態は笑えない方向に進んでしまった。 ※写真は『BBC』より

 英5部のサットン・ユナイテッドの控えGKで、「アマチュアクラブのぽっちゃりキーパー」として英国メディアの注目を集めていた115kgの超巨漢ウェイン・ショーが現地時間2月21日、クラブから解雇されたことが明らかになった。
 
 ショーは、2月20日のFAカップ5回戦のアーセナル戦にベンチ入り。0-2とリードされて迎えた83分に、巨大なパイを頬張る勇姿がカメラに収められた。
 
 巨漢GKによるユーモアたっぷりの行為は、イングランドのフットボールファンを大いに楽しませた。しかし、試合後にショーはブックメーカーサイト内で自身の『パイ食い』が賭けの対象になっているのを確認していたことが明るみになり、事態は急変する。
 
 これを重く見たイングランド・サッカー協会と賭博委員会は捜査を開始し、クラブも泣く泣くショーの解雇を決断したのだ。
 
 ショーの友人でもあるというサットンのポール・ドズウェル監督は、「非常に残念だが、彼はクラブを去らなくてはいけなかった。間違いを犯してしまったからね。解雇を告げた時は電話口で泣き崩れていたよ」と明かした。
 
 そのショーは「腹が減ったから食べただけだ」と弁明し、さらに「誰かを危険にさらすことをしようとしたわけではなかった」とパイを食べたのはパフォーマンスの一環でもあったことを、英国メディア『BBC』の取材に対して明かしている。
 
 この解雇劇を知った元イングランド代表FWのガリー・リネカーは、自身のツイッター上で、"パイゲート"というハッシュタグを付け、「日に日にサッカー界からユーモアが消えていく」と嘆いている。
 
 ちなみに、サットンのファンたちは、さっそくショーの再雇用を願う署名運動を開始。はたして、115kgの超巨漢GKは再びユニホームを着ることができるのか?
 
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