イカルディの代表復帰はやはり困難? 指揮官が「イグアイン、プラットの次点だ」と明言

2017年02月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

マラドーナに罵倒された素行の悪さがネックか。

チームメイトの妻との不倫騒動やウルトラスとの衝突などピッチ外での問題が少ないイカルディ。ピッチ内では結果を出し続けているが……。 (C) Getty Images

 2月上旬にアルゼンチン代表監督のエドガルド・バウサが、ミラノまでインテルのマウロ・イカルディに会いに来たとき、イタリア・メディアは「ついに招集が実現するのではないか」と報じた。だが、バウサ監督の中での序列は変わっていないようだ。
 
 2014-15シーズンのセリエA得点王であるイカルディは、3年連続でリーグ戦15得点以上を記録中で、今シーズンンもここまでに15ゴールを挙げてエディン・ゼコ(ローマ)やゴンサロ・イグアイン(ユベントス)らとトップスコアラーの座を競っている。
 
 コンスタントに点を奪える大砲はしかし、以前より素行不良が指摘されてきた。
 
 サンプドリアに所属していた2013年には、同胞マキシ・ロペスの妻ワンダ・ナラ(現夫人)を寝取ったことが問題視され、母国のレジェンドであるディエゴ・マラドーナからは「あいつは死人」と罵倒された。さらにインテル移籍後も自伝での問題発言やサポーターの衝突などトラブルが少なくない。
 
 そうした経緯もあり、イカルディは2013年10月13日のウルグアイ戦に7分間だけ出場して以来、アルゼンチン代表に招集されない日々を過ごしてきた。そんなセリエAきってのストライカーに訪れた朗報が、バウサのイタリア訪問だった。
 
 2月3日にイカルディはインテルの練習場で代表指揮官と会い、ミラノ中心部にあるハビエル・サネッティ副会長のレストランで夕食を共にしたという。当然、代表復帰への想いを明かしただろう。
 
 しかし、その想いはバウサの心に響かなかったのか、アルゼンチン『TYCスポーツ』のインタビューで、「CFのファースチョイスはイグアイン(ユベントス)で、次がプラット(サンパウロ)だ。彼らに何かあれば、イカルディを招集するだろう」とコメント。イカルディとの関係性に問題はないとしつつ、序列に変化はないと強調したのである。
 
 イカルディはバウサとの会談後に行なわれたユベントス戦(セリエA23節)で、試合後に主審に向けてボールを蹴り、さらに暴言を浴びせたとして、2試合の出場停止処分を科された。この行為で、チームの和を重んじるバウサの中で評価が下げたと見ることもできる。
 
 しかし、バウサはリーベル・プレートのルーカス・アラリオも含めた4選手がCFの代表候補だとし、「ベンチに置くためにイカルディを呼ぶことはしたくない。プレー出来るときに招集する」とも続けている。
 
 その「プレー出来るとき」は、はたして訪れるのだろうか――。
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