レスター、セビージャに圧倒されるも、ヴァーディーのアウェーゴールで何とか第2戦に望みを繋ぐ!

2017年02月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

セビージャに圧倒され続けたレスター。

少ないチャンスをものにしたヴァーディーの得点で、第2レグに希望を残したレスター。しかし、試合内容は散々たるもので褒められるものではない。 (C) Getty Images

 現地時間2月22日、チャンピオンズ・リーグの決勝トーナメント1回戦第1レグ、セビージャ対レスター戦が開催された。
 
 4日前のFAカップで3部のミルウォールに敗れるなど、直近の公式戦8試合のうち6試合を落としているレスター。復調のキッカケを掴みたいこの日のスタメンにはほぼベストメンバーが顔を揃えた。
 
 コンディション不足から招集外となったスリマニの代わりにムサが入り右サイドへ。2トップはエースのヴァーディーとマハレズが形成。先発入りが予想されていた岡崎はベンチスタートとなった。
 
 試合は序盤からホームのセビージャが主導権を握る。ナスリとエヌゾンジを中心にしたテンポの良いパスワークでレスターをいなすと、3分にサラビア、10分にヨベティッチがそれぞれ敵ゴールに迫った。
 
 立ち上がりから攻勢を強めるセビージャに対して後手に回ったレスターは、14分にモーガンがボックス内でコレアを倒し、PKを献上してしまう。しかし、ここで守護神のシュマイケルがスーパーセーブを披露。何とかこの窮地を脱した。
 
 その後もセビージャの変則的な攻撃の前にボールの奪いどころを見出せないレスターは、自陣に釘付けにされると、ホームチームに鮮やかな先制点を奪われる。
 
 25分、左サイドで攻撃参加したエスクデロのライナー性のクロスボールにサラビアが頭で合わせてネットを揺らしたのだ。
 
 攻守に渡って連動性に欠けるレスターを圧倒するセビージャは、追加点こそ奪えなかったものの、70パーセントを越えるポゼッション率をマークするなど、1点のリードを保ってハーフタイムを迎えた。
 
 前半、枠外シュート1本に終わったレスターは、何とか反撃の糸口を掴みたいところだったが、後半もセビージャの攻撃にさらされてしまう。時間が経過すると守勢に回ると、49分にビトーロ、57分にサラビアと、いずれも得点には至らなかったがチャンスを創出された。
 
 そして果敢に敵陣でプレーするセビージャは、相手の株を奪うようなショートカウンターから追加点をもぎ取ることに成功する。
 
 62分、味方からのロングパスに反応したヨベティッチが、相手CB二人を引き連れてボックス内に侵入してフリーのコレアに落とすと、これを前半にPKを外していたアルゼンチン人MFが右足で難なく沈めた。
 
 このホームチームにとって待望の追加点が生まれてからも、押され気味だったレスターだが、ワンチャンスを掴む。
 
 73分、グレイとのワンツーで左サイドを突破したドリンクウォーターのグラウンダーのクロスにヴァーディーが合わせて、ゴールに叩き込んだのだ。
 
 エースの昨年12月10日のマンチェスター・C戦以来の得点で、レスターの反撃の気運が高まった試合は、残り10分切ったところでオープンな様相を呈し、トランジションを繰り返す展開となる。
 
 しかし、その後、アウェーゴールを奪ったレスターが、88分にオルブライトンに代えて守備的MFのアマーティーを投入したことで再び落ち着きを見せ始めた試合は、2-1で終了のホイッスルが鳴り響いた。
 
 終始、セビージャに圧倒されて黒星を喫したレスターだが、ヴァーディーの貴重なアウェーゴールは次戦に向けて少なくない希望になったと言えるだろう。これをどう活かすのか? ホームが逆転する第2レグは3月14日に開催される。
 
 
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