2人退場&故障者続出の災難ミラン、驚異の粘りでボローニャを下す!

2017年02月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

モンテッラ監督も苦笑いするしかない展開だったが…。

ミランは37分、パレッタが2枚目のイエローカードで退場。その後にクツカもレッドカードを食らい、一気に苦しくなったが……。(C)Getty Images

 現地時間2月8日、セリエA18節順延分のボローニャ対ミラン戦が開催された。
 
 公式戦4連敗中のミランは、デ・シリオ、アントネッリ、カラブリアが故障中の左SBでバンジョーニが初先発。ボナベントゥーラがシーズン絶望の故障を負った左ウイングには冬の新戦力デウロフェウが入り、本田圭佑は公式戦16試合連続のベンチスタートとなった。
 
 ミランは5分、相手のパスミスからデウロフェウとパシャリッチが好機を得るもシュートミス。一方のボローニャはクレイチとジェマイリの左サイドを軸に攻め込み、21分にはクレイチがドリブル突破で危険なシーンを作った。
 
 すると、ミランに立って続けに悲劇が訪れる。まず31分、右の太腿を痛めたロマニョーリがプレー続行不可能になりサパタと交代。さらに37分、ジェマイリを倒したパレッタが2枚目のイエローカードを食らって退場処分。両CBを一気に失ったのだ
 
 前半をなんとかゼロで抑えたミランは、後半頭からロカテッリを下げてCBゴメスを投入。まずはパレッタの穴を埋めた。
 
 しかし、さらに苦しい状況に追い込まれる。59分、ドリブルしてきたナジの足を踏んだクツカが、2枚目のイエローカードを受けて退場……。9人となってしまったのだ。
 
 ミランのモンテッラ監督はこの超緊急事態に62分、3人目の交代枠を使ってバッカからポーリを入れ替え。システムはデウロフェウを最前線に置く4-3-1にした。
 
 絶対的有利となったボローニャは64分、ゴール前でクレイチがシュート。しかし、鋭い反応を見せたドンナルンマのビッグセーブに防がれた。
 
 ミランは69分にデウロフェウの突破からパシャリッチが決定機を迎えるが、シュートコースが甘くGKに容易に弾かれた。
 
 79分にはポーリが左足を痛めてピッチにうずくまる。かなり痛そうでその後も足をひきずっていたが、交代枠を使い切っているためこのままプレー続行に。モンテッラ監督も苦笑いするしかないほど、ミランに次々と災難が降りかかる。
 
 しかし、それにもめげず戦い続けたミランに、最後の最後で歓喜が訪れる。89分、ロングフィードから右サイドでマイエッタを手玉に取ったデウロフェウが、ペナルティーエリア内に侵入して相手DFの股を抜いてラストパス。これをゴール前に走り込んだパシャリッチが押し込み、なんと9人ながら先制点を挙げたのだ。
 
 結局はこの1点を守り切ったミランが、今シーズンのセリエAで最多の11枚のイエローカードが出た大荒れのゲームを制した。セリエAでは5試合ぶりの勝利となった。
 
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