【ニューイヤーカップ】札幌が優勝決めるも主役はJ3琉球の18番。J1相手に抜群のキレを見せる

2017年01月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

琉球は司令塔の富樫を起点にチャンスを創出。

琉球の攻撃を牽引した富樫。J1チームを相手に十分通用するパフォーマンスを見せた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

「JリーグDAZNニューイヤーカップ」沖縄ラウンドは1月28日、最終戦のFC琉球対コンサドーレ札幌が行なわれ、2-1で札幌が勝ち、優勝を決めた。

【NYC沖縄ラウンドPHOTO】琉球1-2 札幌

 この試合を引き分け以上とすれば優勝が決まるJ3の琉球は、スムーズなパス回しからMF富樫佑太を起点にチャンスを生み出すが、今季からJ1に復帰する札幌の堅い守りをこじ開けきれない。札幌も連動した守備からのカウンターに活路を見出し反撃する。

 前半をスコアレスで終了すると、後半立ち上がりは琉球が再び富樫にボールを集めて好機を創出。54分には富樫のスルーパスから知念が抜け出し、左足のシュートでゴールを狙うが、GK阿波加俊太の好守に阻まれてしまう。

 札幌は57分、CKを獲得すると、マセードのキックから横山知伸がヘッドですらし、こぼれたボールをジュリーニョが押し込んだ。札幌が先制する。

 さらに札幌は65分、中盤でベテランの河合竜二がボールを奪うと、すかさず前線の上原慎也へスルーパス。抜け出した上原からの折り返しを菅大輝が押し込み、狙い通りの展開から追加点を奪う。

 しかし、ここまで再三チャンスを作った琉球も反撃。76分、ペナルティエリア付近でパスを受けた富樫が卓越したドリブルワークで相手DFを十分に引き付けラストパス。これを上門知樹が左足で叩き込み、琉球が1点差とする。

 その後も富樫を中心に猛攻を見せた琉球。札幌は自陣に釘づけにされ、べた引きの守備を余儀なくされるが、なんとか1点差を守り切った。

 結果的に沖縄ラウンドの優勝を決めた札幌だが、J1チームを最後まで苦しめた琉球の戦いぶりも光った。とりわけ、琉球の18番、司令塔として輝きを放った富樫の切れ味鋭いプレーが際立つ内容だった。
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