2016年に世界中の国際移籍で動いたマネーの総額は約5500億円!

2017年01月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

支出の最高額はやはりイングランド、2位ドイツは前年比2倍。

中国の勢いも凄まじいが、やはり放映料収入で各クラブが財政的に潤っているイングランドが、移籍市場では圧倒的な強さを見せている。写真は史上最高額でユベントスからマンチェスター・ユナイテッドに移籍したポグバ。 (C) Getty Images

 FIFAが2010年から導入した「トランスファー・マッチング・システム(TMS)」では、オンラインで世界中の国際移籍の情報が共有されているが、これによると、昨年、全世界の国際移籍で動いた金の総額は、47億9100万ドル(約5500億円)にのぼるという。
 
 2015年に比べて14.3パーセント増となったこの総額だが、そのうち82.1パーセントは欧州での移籍市場で動いた金である。
 
 国(協会)単位で見た収入ではスペインが一番多くて5億5450万ドル。以下、イタリア(4億8620万ドル)、フランス(4億5380万ドル)、ポルトガル(4億1910万ドル)、ドイツ(3億5870万ドル)と続いている。なお、日本は1850万ドルで、アジアではUAEに次ぐ2番目の数字だ。
 
 支出の最高はイングランドの13億7千万ドル。これに次ぐのがドイツで、5億7600万ドルという数字は前年比55.9パーセント増である。3位のスペイン(5億870万ドル)と4位のイタリア(5億850万ドル)の差はわずかだった。
 
 近年、移籍市場を賑わせているといえば、中国の"爆買い"だが、昨年は4億5130万ドルを費やし、全体の5位につけた。2015年は1億6830万ドルであり、いかに急激に伸びているかが分かるだろう。ちなみに日本は2440万ドルで、アジアでは3番目である。
 
 国のあいだの動きで最も金が動いたのは、ドイツ→イングランドで2億3870万ドル。以下4位までは全て行き先はイングランドだった。
 
 国籍で見ると、最も多くの選手が動いたのはブラジルで、そこで生じた移籍金の総額(5億9390万ドル)でもトップである。2位はアルゼンチンの922人だが、移籍金総額の2位にはフランス(5億2010万ドル)がつけている(アルゼンチンは3億1790万ドルで4位)。
 
 ちなみに昨年は全世界で14591件の移籍が行なわれ、178の国・地域で12464人の選手が4379のクラブのあいだで動いたと報告されている。
 
※1ドル=約115円で計算
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