トリノで活躍中のイングランド代表GKハート、シティ復帰の考えは全くなし!?

2017年01月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

多くの人々が「シティは彼を呼び戻すべきだ」と訴えるが…。

異国でのプレーで成長を感じさせる現在のハートだが、それを、自身を“追い出した”古巣に還元する意思はないようである。 (C) Getty Images

 今シーズン、イングランド代表の正GKでありながら、新監督ジョゼップ・グアルディオラのお眼鏡にかなわず、マンチェスター・シティからトリノへレンタル移籍して世界を驚かせたジョー・ハートだが、新天地ではここまでリーグ戦フル出場と、充実の日々を過ごしている。
 
 一方、そのハートを排除してまで、バルセロナからクラウディオ・ブラーボを迎え入れたシティ。しかし、名将ペップの思惑とは裏腹に、このチリ代表は不安定なパフォーマンスに終始し、今では批判や嘲笑の的にすらなっている。
 
 ここ数試合では、21本の枠内シュートのうち13本を決められており、セーブ率はわずか36パーセントと、その出来は期待とは程遠いものだ。
 
 この状況に、多くの関係者が「すぐにハートを呼び戻すべきだ」と訴えているが、シティとトリノが交わした契約のなかに、途中でレンタルを終了できるという条項は含まれていないとのことで、29歳の守護神の帰還は難しいとされている。
 
 ハート自身、今シーズンは最後までトリノでプレーすることを希望しているようだが、『ESPN』によると、彼は近しい人間に対し、「シティでの自分のキャリアは終わった」と語っており、今後もペップが率いるチームへの復帰を望んでいないという。
 
 となると、気になるのは来シーズン以降のハートの去就。トリノはこの守護神の完全移籍を望んでいるものの、同クラブのウルバーノ・カイロ会長は「彼の給料を払うことは、我々のクラブでは不可能」と断言している。
 
 今シーズンのレンタルが終了すれば、いったんシティに戻り、新たな移籍先を探すということになるだろうが、現時点でリバプール、チェルシーがその候補と見られている。
 
 特に前者は、ユルゲン・クロップ監督がハートの能力を高く買っているといわれ、ハート自身もリバプール行きを望んでいると報道されたこともある。
 
 ただ今回、異国での挑戦がうまくいったこともあり、現在のハートの選択肢には、プレミアリーグだけでなく、その他の欧州主要リーグでプレーすることも含まれているようだ。
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