メッシよりC・ロナウドが上! イタリア専門紙が挙げた10の理由

2017年01月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

数字の他、過去の実績、ピッチ外の活動も考慮した結果は!?

比較に意味はないかもしれないが、サッカーファンにとっては興味深く、最も楽しいことでもある。写真は昨年1月のFIFAバロンドール受賞式。 (C) Getty Images

 クリスチアーノ・ロナウドとリオネル・メッシは、どちらが優れた選手か?
 
 サッカー界最大の論争テーマであり、世界中で多くの人々が意見をぶつけ合っているが、イタリアの『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は先日、独自の見解をもって、このテーマに対する現時点での答を導き出した。
 
 イタリア最大のスポーツ新聞が選んだのはC・ロナウド。昨年、レアル・マドリーではチャンピオンズ・リーグ、クラブワールドカップ、ポルトガル代表ではEURO2016を制した他、個人ではUEFA最優秀選手賞、バロンドール、FIFA最優秀選手賞を獲得しただけに、至極妥当な判断だろう。
 
 ただ、同紙は獲得タイトルだけでなく、様々な視点から2人を比較。数字はもちろん、過去の実績、さらにはピッチ外での行動なども含めた上で、ポルトガル人アタッカーの方に軍配を上げている。
 
 その10の理由は以下の通りだ。
 
1)試合における完成度が上。
 
2)両足はもちろん、ヘディング(空中戦)でも高い確率でゴールが奪える。
 
3)完璧なフィジカルと、それを維持するためのストイックなまでのケア(トレーニング)ぶり。
 
4)イングランド、スペインのクラブでメジャータイトルを獲得。バルセロナひと筋のメッシとは違い、異なる環境でも活躍できることを証明している。
 
5)メッシがブラジル・ワールドカップ、コパ・アメリカで2度、決勝戦で敗れてタイトルを逃したのに対し、昨夏のEURO2016で優勝を果たし、母国に初のメジャータイトルをもたらした。
 
6)昨シーズン終了時点でのチャンピオンズ・リーグ(CL)での通算ゴール数は93。これはメッシを10上回っている。
 
7)アメリカの経済誌『フォーブス』によると、2016年の収入は8800万ユーロ(約94億円)とされている。メッシは8140万ユーロ(約87億円)。
 
8)慈善活動により積極的。シャペコエンセの遺族やパレスチナの孤児たちに対する寄付や慰問などのニュースが頻繁に伝えられている。
 
9)欧州各国リーグで最も多くのゴールを挙げた選手に贈られる「ヨーロッパ・ゴールデンシュー」を4度受賞している。メッシは3回。
 
10)CLにおいて、1試合2得点を25回も記録。ハットトリックは昨シーズン、3度達成した。リーガ・エスパニョーラでは、過去6シーズン連続で30得点以上を挙げている。
 
 もちろん、メッシの方が上回っている項目も多々ある。得点数においても、今シーズンはメッシがリーガで14点とランキングの首位であり(C・ロナウドは12点)、CLにいたってはC・ロナウドが2点止まりなのに対し、メッシは10ゴールと大きくリードしている。
 
 視点によって評価の結果は全く変わってくるだけに、この先も両者の比較は多くの論争や興味の種を人々に提供していくことだろう。
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