ショッキングな逆転負けで無敗記録ストップのマドリー、原因は先制点!?

2017年01月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今後は落ち着いて試合に臨めるだろう」とポジティブな点も。

3日前には粘りの同点劇を演じたサンチェス・ピスファンで、マドリーはショッキングなかたちで勝点を失った。写真は決勝弾のヨベティッチ(右)とマルセロ。 (C) Getty Images

 1月15日(現地時間)、リーガ・エスパニョーラ第18節が行なわれ、レアル・マドリーは敵地でセビージャに1-2で敗れた。
 
 3日前のコパ・デル・レイ5回戦・第2レグ(3-3)では、終了間際に同点としたマドリーは連続無敗を40試合に伸ばし、スペインでの新記録を樹立していたが、今回は真逆の展開で失意を味わうこととなった。
 
 68分にダニエル・カルバハルがセルヒオ・リコに倒されて得たPKをクリスチアーノ・ロナウドが決めて先制したまでは良かったが、85分、相手のFKで、パブロ・サラビアがゴール前に入れたボールを、セルヒオ・ラモスが勢い余って自陣ゴールに押し込んでしまう。
 
 そしてアディショナルタイム、中盤でボールを奪われると、3日前にもゴールを許したステバン・ヨベティッチにドリブルで持ち込まれ、カーブをかけたミドルによって決勝点を奪われたのである。
 
 ショッキングな逆転負けに、ジネディーヌ・ジダン監督も「きつい結果だ。85分間は良いプレーを見せていたが……。あと5分足りなかった」と、落胆の色を隠させない様子だった。(『マルカ』電子版による)
 
 40まで伸ばした無敗記録がストップしたことについては、「シーズンを無敗で乗り切ることは非常に困難だ。いつかこういう日が来ることは分かっていた」と語り、「この40試合で成し遂げたことを誇りに思う。再び気持ちを上げていかないと」と、今後に目を向けていた。
 
 3日前の対戦では古巣のサポーターから罵声を浴びせられたことで傷付き、今回は逆転負けのきっかけとなるオウンゴールを決めてしまった失意のS・ラモスに対して、ジダン監督は「彼が(オウンゴールを)決めたのか分からないが、我々は彼のことを誇りに思う」と語るに止まった。
 
 ここまで、時に驚異的な粘りを見せて無敗を維持してきたマドリーが、土壇場で自滅したことについて、左SBのマルセロは「66分の先制ゴールでリラックスしてしまった」と敗因を分析している。これで勝利を、少なくとも勝点を確保できると安心してしまったようだ。
 
「これを教訓にして、同じ過ちを二度と繰り返さないようにしないと」と気を引き締めるマルセロだが、無敗記録がストップしたことについては「今後は落ち着いて試合に臨めるだろう」とポジティブな点も挙げている。
 
 悪夢のような敗北によって2位セビージャに勝点1差まで迫られたマドリー。ジダン監督は「セビージャが優勝に値するチームであることは、我々との対戦で証明された」と、ライバルを警戒している。
 
 劇的に勝点3を奪ったセビージャのホルヘ・サンパオリ監督は「このような試合を今後も続けていきたい」と語ったが、果たして今後、リーガでは両チームのデッドヒートという近年にない新鮮な展開が続いていくことになるのだろうか。
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