中村俊輔が磐田に完全移籍!「自分の魂であるサッカーと向き合うため…」

2017年01月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「懊悩煩悶の末、マリノスを離れる決断に至りました」

中村が磐田への移籍を決断した。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真)

 横浜が8日、MF中村俊輔が磐田に完全移籍すると発表した。
 
 1997年に加入した中村は、足掛け13シーズンに渡って横浜でプレー。圧倒的な左足の技術を生かした想像力溢れるプレー、類まれな存在感でチームを牽引してきた。かねてから移籍の噂があったとはいえ、クラブの象徴とも言えるレフティの放出は、まさに衝撃だ。
 
 中村はこの決断に至った理由について、横浜の公式HPで以下のようにコメントしている。
 
◆中村俊輔コメント
「先ず初めに、2016シーズンも熱い応援ありがとうござました。自分自身としては、怪我が長引いてしまったこともあり、完全燃焼できるシーズンとはなりませんでした。また、リーグ戦が10位に終わってしまったことも、とても申し訳ない気持ちです。
 
 2016シーズンに至ってはいろいろなことがありました。社長をはじめ、強化部長、他が変わり、現場でもさまざまな変化がありました。キャプテンとして、マリノスの一員として、一人の人間として、いろいろなことに向き合って来ました。
 
 スポーツ、サッカーの本質であるべきもの、例えば楽しさ、喜び、信頼、感謝などを持ちプレーすることが、自分は何よりも大切だと思っています。自分の魂であるサッカーと現役を退くその最後の瞬間まで、真摯に、そしてなによりも喜びと楽しさを持って向き合うため、懊悩煩悶の末、マリノスを離れる決断に至りました。
※懊悩煩悶(おうのうはんもん)=悩みもだえて苦しむこと
 
 2010年、横浜に戻ってきた自分を温かく迎え入れてくれたことは、今でも鮮明に覚えています。2013シーズン、ファン・サポーターの皆さんと優勝を分かち合えなかったことは、とても残念なことですが、9月21日の自分個人への身に余るゴール裏の横断幕は、セルティック時代でさえ経験はなく、心の奥底に深く刻まれ、生涯忘れることのないものとなりました。
 
 チームメイト、スタッフ、スポンサー、会社の方々、ファン・サポーターの皆さん、今まで携わって下さった全ての方々に心より感謝致します。本当にありがとうございました」

 なお、来季の磐田でも背番号10を背負うことが、磐田公式HPで発表されている。
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