【選手権】決勝は青森山田×前橋育英!初優勝をかけた名門対決が実現

2017年01月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

飯島の折り返しに合わせた高沢のゴールが決勝点に。

飯島の折り返しに合わせて高沢(9番)が先制点を挙げた。写真:徳原隆元

[選手権準決勝] 前橋育英 1-0 佐野日大/2017年1月7日/埼玉
 
 第95回全国高校サッカー選手権大会は1月7日、準決勝の2試合が埼玉スタジアム2○○2で行なわれた。14時20分キックオフの第2試合では、前々回大会のファイナリスト・前橋育英と初のベスト4進出を果たした佐野日大が対戦。1-0で前橋育英が勝利し、決勝に駒を進めた。

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 立ち上がりに主導権を握ったのは前橋育英だった。開始3分、鮮やかなパスワークで守備を翻弄し、飯島陸(2年)がシュート。これはGK中村一貴(3年)にセーブされるが、前橋育英が良いリズムで攻撃を仕掛けた。
 
 前橋育英は13分にもビッグチャンスを迎える。左からのクロスボールを最後は岩下航(3年)がシュート。しかし、DFのブロックにあってゴールには至らない。さらに25分、高い位置でボールを奪って素早くゴール前に持ち込み、高沢颯(3年)が狙う。枠を外れたが、点になってもおかしくない場面だった。
 
 一方の佐野日大も28分に反撃。長﨑達也(3年)が決定的なシュートを放つが、前橋育英のGK月田啓(3年)がファインセーブでしのいだ。
 
 試合が動いたのは、その直後の31分のことだった。前橋育英に待望の先制点が生まれる。相手最終ラインの裏に出たボールを飯島が折り返し、走り込んだ高沢が右足でゴールに流し込んだ。佐野日大守備陣の隙を突いた鮮やかなゴールだった。
 
 その後も、前橋育英が攻め、佐野日大がカウンターを狙う展開が続き、前橋育英の1点リードで前半を折り返した。
 
 後半も、試合のペースを握ったのは前橋育英だ。丁寧にパスをつなぎながら佐野日大を押し込む。52分には左クロスから人見大地がヘディングシュートを放つも、これはGKにセーブされる。71分には途中出場の田部井悠(2年)が鋭い切り返しから右足で狙い、76分のCKでは折り返しに合わせて長澤昴輝(3年)が右足を振り抜くも、いずれも枠を外れた。
 
 佐野日大は、長﨑を中心にカウンターでゴールを狙い、終盤には右サイドを突破してあわやという場面を作ったが、最後の場面で身体を張る前橋育英の守備を崩せなかった。
 
 結局、試合は1-0で終了。前半の高沢のゴールが決勝点になり、前橋育英が佐野日大を下した。前橋育英は5試合連続の無失点勝利(うち1試合はPK戦)で、2年ぶりの決勝進出を果たした。
 
 また、12時05分にキックオフされた青森山田×東海大仰星は、青森山田が2-1で勝利。柴崎岳(鹿島)を擁して準優勝した2009年度大会以来、7年ぶりの決勝進出を決めている。
 
 この結果、9日の決勝戦では青森山田と前橋育英が対戦。初優勝をかけた名門対決が実現した。準決勝の結果と決勝のカードは以下のとおり。
 
【PHOTO】 第95回高校サッカー選手権 準決勝 前橋育英1-0佐野日大

準決勝
1月7日(土)
<埼玉スタジアム2○○2>
東海大仰星(大阪)1-2青森山田(青森)
前橋育英(群馬)1-0佐野日大(栃木)

決勝
1月9日(月・祝)
<埼玉スタジアム2○○2>
青森山田(青森)×前橋育英(群馬)
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