【川崎】「自分が点を取りに行く」三好康児が恩師からの教えを胸に新シーズンへ勝負をかける

2017年01月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「自分のプレーが正確であれば得点につながる」

天皇杯では小林への絶妙な同点アシストをマークした三好。ゴールへの匂いを感じさせるプレーは健在だった。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

 元日の天皇杯では延長の末に鹿島に苦杯を舐め、川崎はまたしても悲願の初タイトルを手中に収めることはできなかった。
 
 後半頭から途中出場した三好康児は、試合後に涙を見せ、悔しさを露にした。
「まずはこのチーム、このメンバーでタイトルを獲りたかったですし、先輩方が悔しがっている姿を見て、悔しかった。とくに憲剛さんだったり、そういうひとたちが悔しがっている姿が本当に悔しかった」
 
 決勝では、54分に小林悠の同点弾を引き出すなど、チームにグッと流れを引き寄せるパフォーマンスも見せた。
「仕掛けに行く、ゴールを奪いに行くというところを一番に考えて入って、あとはゴール前での丁寧さ。いつも言われている課題でもあるので」
 
 しかし、三好の同点アシストも及ばず。延長戦でもチャンスを作りながら、決定機を逃し続けたツケが最後に響く結果となった。
「前半から何本も決定機があった。最後は力の部分だと思う。チームとして、個人としてまだ何か足りない、というのは攻撃陣として感じる」
 
 最終局面でのプレー精度が勝敗を分ける形となったが、それは1月4日に名古屋監督に就任が決まった風間八宏前監督から叩き込まれた教えでもある。
「一番言われたのは精度、ボールタッチ。高校生の時とは違うぞ、と。そこはプロになって一番意識するようになった」
 
 今季、川崎で大きく出場時間を伸ばし、ゴールの匂いを感じさせるプレーを連発。U-19日本代表でもチームの初優勝に貢献した。恩師の教えが今の礎となっているのは間違いない。
「自分のプレーが正確であれば点につながる。自分でアクションを起こして点を取りに行く、というのは意識の中に組み込まれたと思う」
 
 元日の敗戦から、来季のターゲットは明らかだ。指揮官をはじめ、新たな顔ぶれとともにタイトルを取りに行く。
「また新たな競争が始まると思いますけど、僕もスタメン定着だったり、勝負の年になる。始動日からチームを助けられる選手になれるように、タイトル取れるように準備したい」
 
 クラブの悲願達成へ、3月に二十歳を迎えるヤングレフティのプレーから目が離せない。
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