レスター、二度のカウンターに沈みエバートンに完敗。岡崎は何もできずに無念の途中交代

2016年12月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

岡崎にとっても重く響いた試合後のブーイング。

明確な攻撃の形が見出せず、最後までビッグチャンスを創出できなかったレスター。 (C) Getty Images

 12月26日(現地時間)、レスターのキング・パワースタジアムでプレミアリーグ18節、レスター対レエバートン戦が開催された。
 
 前節のストーク戦で数的不利の状況のなか試合終盤に追いついたレスター。今節のメンバーは、その試合で退場処分を受けたヴァーディーを始め、フクス、フートの3選手が警告処分により欠場。注目の岡崎は5試合ぶりに先発出場を果たした。
 
 試合は立ち上がりから両チームが激しくボール奪い合う展開のなかで、レスターが10分にアマーティー、14分にグレイがショートカウンターの流れからのミドルシュートを放ち、相手ゴールに迫っていった。
 
 一方のエバートンは1トップのルカクと2シャドーのミララスとレノンを軸に決定機を生み出そうとしたものの、レスターのタイトな守備に苦しんでシュートシーンに繋げることができない時間帯が続いた。
 
 30分を過ぎてから互いにリスクを冒さない慎重なプレーを続けたことで、最前線のアタッカーにチャンスボールがほとんど回らず、膠着状態となった前半はスコアレスで折り返しとなった。
 
 前半は枠内シュートが1本だけだったレスターはハーフタイム中に岡崎に代え、司令塔のドリンクウォーターを投入。布陣も4-3-3に変更した。
 
 しかし、試合を動かしたのはアウェーのエバートンだった。
 
 51分、GKホエルの前線へのロングキックがレスターの最終ラインの背後に流れると、そのボールに反応したミララスが相手CB2人を振り切って、最後は右足で冷静に流しこんでネットを揺らしたのだ。
 
 メンバーと布陣を変更し、テコ入れを行なったなかで、先手を取られてしまったレスターは、何とか追い上げようとするも、ゴールに迫る場面で細かなミスが目立ち、ポイントゲッターのスリマニにボールを繋ぐことができない展開が続いた。
 
 このもどかしい展開を見かねたラニエリ監督は65分にマハレズとウジョアと同時にピッチに送り出すと、直後の66分にウジョアがヘディングシュートで相手ゴールを急襲するなど、レスターの交代策はそれなりの効果を見せる。
 
 左サイドを中心にした攻撃を仕掛けられるようになったレスターではあったが、最後の最後でエバートンの3バックの壁に阻まれてしまって、ゴールを奪えないまま時間が経過していった。
 
 そして、80分を過ぎてから逃げ切りを図ろうとしたエバートンが、この日、ほとんど目立っていなかったエースの得点で試合を決定付けることに成功する。
 
 91分、カウンターで敵陣へと抜け出したルカクが相手CBのモーガンとヴァシレフスキを巧みに出し抜いて、冷静にゴールへと流し込んだのだ。
 
 このゴールで戦意を喪失したレスターにもはや追い上げる力などなく、結局、0-2で試合終了のホイッスルが鳴った。
 
 自分たちの流れを作りはしたものの、ミスからチャンスを不意にし、2度のカウンターから失点して敗れ去ったレスター。試合後のホームサポーターたちからのブーイングは、何もできずに前半終了後にベンチに退いた岡崎にとっても重く響いたはずだ。
 
 
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