【選手権・番外企画】編集部厳選の「裏ベストイレブン」~惜しくも本大会出場を逃がしたキラ星たち

2016年12月24日 高校サッカーダイジェスト編集部

流経大柏の最終ラインで幅を利かすスーパールーキー

エアバトルに滅法強い流経大柏のCB関川。来年度の高校サッカーの主役候補だ。写真:川原崇(サッカーダイジェスト)

 1週間後に開幕する第95回全国高校サッカー選手権。高校サッカー蹴児にとって1年の集大成である、言わずと知れた伝統のトーナメントだが、じつに「4086校」が地区予選敗退を余儀なくされた。

 ここでは惜しくも本大会出場を逃がし、選手権で観たくても観れないキラ星たちを探索。プロ行きが決まっている昌平のMFコンビを筆頭に、来年度の活躍に期待がかかる1、2年生の好タレントなど、高校サッカーダイジェスト編集部が11人を選び出した。いわば、「裏ベストイレブン」だ。

【選手権・裏ベストイレブン】のフォトギャラリーはこちら

 フォーメーションは3-5-2。7人のバックアッパー(次点メンバー)も合わせて一挙紹介しよう。

高校SD編集部が選手権不出場組から選ぶ
「裏ベストイレブン」

★GK
山ノ井拓己
静岡学園(静岡)/3年 →アビスパ福岡入団内定
1年時の選手権でインターハイ王者・東福岡を完封してみせた。PK戦や大一番で驚異的な勝負強さを発揮してきた"お祭り男"だが、選手権は静岡予選・準決勝で敗退。打倒・廣末陸(青森山田→FC東京)はプロの世界で──。
 
★右センターバック
志摩奎人
松山工(愛媛)/2年
2年生ながらすでに四国ナンバー1CBの定評を得ている俊英だ。競り合いの強さが際立つが、選手権の愛媛予選・決勝では自身のオウンゴールもあって無念の4失点。目標の「日本一」に向け、新たなスタートを切る。
 
★リベロ
酒井綜一郎
慶應義塾(神奈川)/2年
初出場したインターハイで優秀選手に選出されたファイター。CBとしては小柄だが、群を抜くボールへの執着心と奪取力で敵アタッカーの前に立ちはだかる。神奈川予選は初戦敗退。悔しさを糧にさらなる飛躍を目指す。
 
★左センターバック
関川郁万
流経大柏(千葉)/1年
現時点で今年の高校サッカー界をもっとも沸かせたスーパールーキー。敵の攻撃を無力化する超絶ヘッドが最大の武器で、上級生相手にもまるで物怖じしないふてぶてしさも1年生離れしている。名門復権のキーマンだ。
 
★ボランチ
大山武蔵
札幌大谷(北海道)/3年 セレッソ大阪入団内定
30㍍走のスピードはすでにプロ並という快足とフィジカルコンタクトの強さが売り。夏、冬、夏と3季連続で北海道制覇をしてきたが、選手権予選は決勝で敗退。鋭い突破からのラストパスで意地のアシストをマークした。
 
★ボランチ
針谷岳晃
昌平(埼玉)/3年 →ジュビロ磐田入団内定
一度ボールを持ったら滅多に取られない圧巻のキープ力が魅力で、インターハイ・東福岡戦ではCKを直接ねじ込み名を揚げた。そのプレーで観衆を魅了し続けた超逸材。一度も選手権のピッチには立てなかったが、Jの舞台で輝きを放つ。
 



 

次ページ“世界2位”クラブの門を叩くセカンドトップ

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事